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ふるさと納税への、はじめの一歩

仕事で「ふるさと納税」に関わって5年目になる。

「結局、ふるさと納税って何が良いの?」

そんな風に聞かれることが多い。
5年前と比べて、世の中にだいぶ浸透してきている「ふるさと納税」。ただ、未だに会社でもやっていない人の方が多いし、「なんか面倒くさそう」というイメージを拭いきれない人も多い。

そりゃそうだ。説明で難しい言葉が多いから。
自分でも「住民税」「控除」「扶養」「自己負担」など、文章に出てくるだけで「あーもうめんどくせー」となる。でも、やってみると「ナルホド!お得!」なふるさと納税。

そこで、超絶ざっくり簡略化した概念だけお伝えしようと思う。制度の意図とか、仕組みとか、寄附したお金はどう使われるか、などは全部いったん引き出しに閉まっておいて。「ちょっと興味があるけどよく分からない」人のための第一歩目として。

それでは、参ります。

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まず、世の中には税金というものがあります。
これは払わなければならないお金です。
義務ってやつです。 

さて、ここで。
例えば、払わなけばいけない税金が10万円あったとします。これは今住んでいる市や町に納めなければならないお金です。

僕は今、宮崎県 宮崎市に住んでいます。だから、この10万円の税金を宮崎市に納めたとします。
すると、宮崎市からの反応はこうです。

「お疲れッスー」

以上。
それ以上も、それ以下もありません。
だって義務だもの。

ところが「ふるさと納税」という制度を利用すると、宮崎市に住んでいながら例えば鹿児島県 鹿児島市(別の県、別の市町村)にその10万円を納めることができます。
すると、鹿児島市からの反応はこうです。

「マジっすか!マジでウチに納めてくれるんスか!ありがとうございます!お礼に、ウチの特産品贈りますわ」

比べものにならないくらいの高待遇。
そりゃそうです。もともと鹿児島市に入る予定のお金ではなかったのですから。お礼もしたくなります。そこで、鹿児島市からお礼の品が届きます。その額およそ3万円分。(納めた額の3割相当)

ここでまとめます。
■10万円の税金を、自分が住んでいる町に納める
→あくまでも普通のことなので何もなし。

■10万円の税金を、他の町に納める
→感謝されておよそ3万円分のお礼の品が返ってくる。

これが「ふるさと納税」が「お得だよ」と言われる所以です。

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「はじめの一歩」はここまで。
難しい言葉や細かい説明は全部省いたので、あくまでもざっくりとした考え方として、頭の中に置いといてもらえるといいかなと。

ふるさと納税は「節税になる!」と、言われていたりするけど、個人的には少し考え方が違っていて。
どうせ払わなけばいけないお金は変わらないので、「節税」というよりかは、「お得な納税方法」だと思っている。

もちろん、自分の住んでいる町に愛着があって、そこに納めたいという意向があればそれはそれで素晴らしい。結局、納税という形で出ていくお金は変わらない。どこに納めるかが変わるだけだ。

まだやったことのない方は、試しに一度やってみると良いと思う。

個人的なオススメは「楽天」でするのが一番かなと思うけど、それはまた別の話で。



(note更新169日目)

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