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これから1年間、馬を追う

ひとつ、新たな仕事を手がけることになった。
その仕事は、1時間のドキュメント番組制作。まだ何も形になっていないが、テレビでのオンエア日だけは既に決まっている。
それは来年の9月。
これから1年後の放送枠だけが今押さえられている状況だ。プレッシャーも感じるが、ワクワクしている自分もいる。

これから1年間かけて取材していく対象。
それは「馬」。

宮崎にはJRAが管轄する育成牧場がある。
全国各地から1歳になったばかりの馬が集められ、育成牧場を通して未来の競争馬が育てられる。

育成馬が牧場に入厩して育てられていく様子、そしてうまくいけばレースのデビューまでを追いかけていくというのが、現段階の構想だ。

数年前にドキュメント九州という番組を手がけた時のこと。福岡のTNCのプロデューサーから言われた質の高いドキュメントの定義が、頭の中にいまだに残っている。

「良いドキュメントには、2つの軸がある。誰も見たことのない世界で『幅』を見せるか、ある程度長い『時間』をかけて取材対象を追いかけていくか。もし、これが2つとも満たされていたら最高なんだよ」

当時なるほど、と納得した覚えがある。
例えば、人気テレビ番組「世界の果てまでイッテQ」などは、見たことのない国の様子を見れたりするからつい見てしまう。その感覚に近い。その番組を通してじゃないと見られない世界観があること。
そして、もう一つは時間。仮に今人気のスポーツ選手を幼少の頃から追いかけていた番組があったら問答無用で見てしまうだろう。

当時の教えを今回の番組制作に活かせるだろうか。

完成は一年後。
どんな番組にできるかは、自分次第。
楽しもう。


(note更新272日目)

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