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ウィーンで初めて耳鼻咽喉科(HNO)行ってきた 【歌手御用達】【謎のお茶】

「医者に行ってきて」と先生に言われて

 ウィーンに到着して2週間が経ったのに、低い音がガリガリと割れてしまう症状が出続けていた。喋る声は普通だし咳も喉の痛みもなく、どうしたものかと思っていた。
 レッスン中すぐに声が出なくなったり、どうにももどかしい日々だった。すると先生から、「もしかしたら咽頭が腫れているかもしれない、このままレッスンをして良いかちょっとわからないから、HNOのお医者さんに行ってきて」と言われてしまった。
 「HNO?」私は聞き返した。
「Hals(喉), Nase(鼻), Ohr(耳)の略で耳鼻咽喉科のことよ」

初めて知りました。(笑)

 先生に言われたんじゃあ仕方がない。もうすでに2年の留学を経験しているにも関わらず、一度もウィーンでお医者さんにかかったことがない超健康優良児であった私は困った。どこに行けばいいのだろう。

 とりあえず門下のWhatsApp(LineみたいなSNS)のグループで、「誰かウィーンでいい耳鼻科のお医者さん知らない?(出来れば保険適用(Kasse)のとこ)」と聞いたら、みんな超親切に教えてくれた。あまりに有難く、今後の為に残しておきたいと思い記事にすることにした。

保険適用(Kasse)のHNO

Dr Pötschner 


保険適用外(私費 Privat)のHNO

Frau Prof. Dr. Schneider-Stickler 

Dr. Kürsten (すごく高いが先生おすすめだった)

実際に行ってみた

 上に挙げたお医者さまは全員、複数の友人からおすすめされたので、どのお医者さまでも良かったが、今回はただ単に喉の状態を確認したかっただけなので、保険適用かつ学校からも近く、繁華街に面していてついでの買い物も済むDr Pötschnerのところへ行くことにした。
 何よりもありがたかったのが、予約がオンラインで済むことである。
実際予約しようと思った時に、受付時間を気にせず予約できたし、電話予約だと大いなる懸念である日にちや時間を聴き間違えることを避けられる。

 ということでオンラインで予約してみた(アカウントを作って名前と症状(選択式)と日にちと時間(選択式)を打ち込むだけ)。

 当日、診療所に着いて、受付に「何時に予約した櫻井です」と言うと、保険証(e-card)の提示と、おそらく初診だったので住所と電話番号だけ書くように言われた。問診票などなし。

 先生に名前を呼ばれて診察室に入る。
「先生、なんか下の音域が変なんです、ガリガリってなるんですこんな感じに」と声を出してみたら、

なぜか普通に声が出てしまった。(ほんとタイミングw)

その後喉、鼻と見てもらったが「全く問題ない、練習さぼってたんじゃないか(初対面にも容赦ない)、毎日練習しないとだめだぞ」と言われ診察終了。
アイビシュヴルツェル茶を出すからそれ飲んで、歌手はみんなそれ飲んでるよ」と、謎のお茶を処方された。お医者様から直接処方箋を渡され、受付ではお金も払わず退出。

薬局で謎のお茶をもらう

 診療所の前に薬局があったので、そこで処方してもらうことにした。
受付で処方箋を渡すと、瞬時に出てきた。

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たかがお茶に7ユーロもした。(ケチか。)
「このお茶初めて飲む?」と聞かれたので、はいと答えると、
お湯じゃなくて水で出してね、一日二回ね」と言われ「え?」という顔をすると
「詳しくは紙袋に書いてあるから」と言われ終了。確かに水に30分漬けてねと書いてある。

実際に処方されたお茶を飲んでみた

 家に帰って、この「Eibischwurzel」とは何なのか調べてみたところ、「タチアオイの根」ということが分かった。確かに、葉っぱじゃなくて、根っこだ。

 半時間置いて、実際に飲んでみる。

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「うん...無味、強いて言えばゴボウ。」

結局、喉の不調もお茶の力を借りる前に治ってしまったため一日しか飲まず(その上水だしが面倒だった)、友達の助言により密封容器に入れて保存している(虫が湧くそう)。

 別の友達は「インフルエンザの時にも出された」と言っていて、「そこ抗生物質じゃないの??!」と、この国の「お茶信仰(風邪や不調の時はとにかくお茶を飲め!としきりに言われる)」を再確認した。

最後までお読みくださりありがとうございました!!

櫻井愛子

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