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合気道とは脳科学

1.左脳優位な現代人

左脳は論理性を、右脳は創造性を司ると言われています。

現代人は左脳を酷使しています。

なぜなら、現代は情報過多で無意識に多くの情報を捌いているからです。

現代人の1日の情報量は、江戸時代の人の一年分とも言われてますからね(笑)

また、世の中はどんどん流動的になっていき、かつてのトップダウン経営から

社員達が主体的に課題を見つけ解決していくボトムアップの傾向に変化しつつあります。

したがって、〇〇思考なんて言葉が最近、多く飛び交っていますよね。

そういった背景もあり、論理性や分析能力と言った左脳寄りのスキルが求められているんですね。

2.技は右脳

ただ、これは合気道に限った話ではないのですが、

武道をする時は右脳優位である必要があります。

なぜなら、武道の身体操作は得てして常識離れしており、

論理性(現実性)を追及していくと居着きが起きてしまいます。

例えば、相手に強く持たれた場合、論理性を追及したら普通は動きません。

分析すればするほど、反って分からなくなり、どつぼにハマります。

そこで、大事なのがイメージ優位の右脳で技をかけるということです。

この場合は相手と一体になってる感覚や、逆に誰もいないとイメージしてみるんです。

そうするとイメージ優位になり、右脳が勝手に技をかけてくれます。

世の中の達人と呼ばれる人が、極めて抽象的な比喩を使うのはこのせいです。

達人達もおしなべて技をかける時は、右脳を使っているんですね。

翁先生とか正にそうです。普通の人からしたら難解な表現を多用していました。

宇宙と一体になるとか、天の浮橋に立つとか、

左脳的に考えたら幾ら考えたって分かるようになりません。

3.右脳と左脳を使い分ける

ただ、大切なのは、この右脳と左脳の行き来を出来る人がいるかということです。

技をかける時は右脳を使うことは分かりましたが、

左脳優位の現代人に幾ら抽象論を語っても理解されません。

これからの時代に必要なのは、このメカニズムを理解した上で

右脳と左脳を行ったり来たりして、しっかりと左脳的(論理的)に解説できる人です。

でないと、一方的な水掛け論になってしまい、一生両者の溝が埋まることはありません。

逆に世の中に達人と呼ばれる人が少ないのは、

正に論理的に技の解説をできる人がいないからだと思います。

武道という日本の文化を左脳的に解説し、

かつ右脳的に実践出来る人が増えれば武道は再評価されると思います。

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