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主体と客体

主体と客体とは換言すれば相手と自分です。

武道においては、この主体と客体という概念を棄てる必要があります。

つまり、これは相手を意識しているということに他ならないからです。

相手に手を持たれた時に
持てれている自分と持っている相手という構図を自分の中で作らない
という意味になりますね。

全ては自分自身の意識で決まります。

自分が相手を意識すれば、それは主体と客体の世界になります。

そうなってしまうと、相手を動かそうとする意識が働いて結果的に
相手と衝突する動きになってしまいます。

主体と客体という構図を棄てるには2つの方法があります。

①相手は自分の一部であると認識する
➁そもそも相手はいないと考える

①は相手と一体になるという考えで、
相手の存在を認識した上で自分の一部であると考えます。
相手を意識していても主体と客体という構図ではないので衝突しません。

➁は逆に相手の存在を無視する方法です。
相手に強く持たれようと、その相手はいないものと脳内で定義します。
そうすると、従来の衝突する動きからぶつからない動きに変化します。

①は翁先生の動きに良く見られますね。
➁は塩田館長なんかが正にそうです。

塩田館長の動きを見ていると、相手を崩す時は全く相手を見ていません。
むしろ完全に明後日の方向を見ています。

こういった意識の切替が武道においては非常に重要なんですね。

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