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指導者は不器用であれ

1.不器用が必須の条件である理由

指導者の必須条件は不器用であること、だと私は思います。

なぜか?器用な人はできない人の気持ちが分からないからです。

分からないは少し言い過ぎでしたね(笑)

ただ、間違いなく不器用な人と比べると分からないと思います。

例えば、100ある工程を器用な人が2分割したとします。

一方で不器用な人は100分割するわけです。

ある人が45番目が分からない!!と言っても、

器用な人はすっ飛ばしてるので説明できません。

むしろ、分からない人の気持ちが理解できないので、
なんで分からないのかが分かりません。

つまり、指導者である場合、これだと不味いんですね。

逆に不器用な人は消化に時間がかかります。

なので、幅広い悩みに貢献できるんです。

当然、人より回り道した分、ナレッジが豊富だからです。

無論、器用な人にも教えることが出来ます。

そういう地道な泥臭く物事を習得した人の方が、
色んなタイプの人間に寄りそうことが出来ます。

したがって、自分が不器用とか飲み込みが悪いと思ったら、

それはあなたが何かを追及して物事を教える才能がある、
という何よりの証拠です。

器用貧乏という言葉がある通り、器用な人は物事の習得が早い分、
心移りも早いんです。

2.ある建築学科の話

私の知り合いで建築学科の人がいたのですが、

その人は元々、器用な人で物事の吸収が凄く早い人でした。

建築のコンクールが定期的に全国で開催されていて、

それに参加していてはしょっちゅう入賞していたそうです。

そして、ある日、いつもの通りコンクールに参加したのですが、

その回は数日間に跨ぐコンクールだったそうです。

結果発表の日、目にもの凄いクマを付けた人がいたそうです。

私の友達は随分、余裕を持って作品を完成させたようですが、

その人は多分、ギリギリまで徹夜で創り上げていたんでしょうね。

結果、その人は私の友達に負けることになったのですが、

その時に私の友達は建築以外の道に就職することを決めたそうです。

3.大切なのは熱量

理由を聞くと、好きで取り組んでる人には敵わない、

今は俺が実力があるかもしれないが、時間が経てば簡単に抜かされる。

なぜなら、俺は別に好きでやってるわけではない。と。

友達の言った通り、クマを付けた人はその後、有名なコンクールで優勝したそうです。

その友達も先見の明があったなと思いますが、
結局、大事なのは熱量なんだなと痛感した話でした。

不器用でも熱意がある人には、いずれ器用な人は抜かされます。

この話は器用が良いとか、不器用が悪いとかなんて話ではありません。

ただ、不器用な人はネガティブな印象を自分に持ちやすいですが、

決してそんなことはないと思うんです。

ぜひ、自分が不器用でダメな人間と思ってる人がいたら、

ぜひその考えは改めていただきたいなと思います。

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