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力むことの弊害

合気道では良く、力を抜け力を抜けとうるさく言われますよね。

とは言え、全部の力を抜いたら崩れ落ちてしまいますし、

一概に力を抜けと言われても、結構、抽象的だと思うんです。

今回は逆に力むことの弊害を考察してみようと思います。

力むことは換言すると自滅行為です。

合気道で相手に持たせる稽古が特に分かり易いです。

例えば相手に片手を持たれたとしましょう。

相手に持たれてる場所につい意識が行き力んだとします。

その状態で動かそうとすると、その力が自分に跳ね返ってしまいます。

自分の入れた力で自滅してしまう、ということです。

順を追って説明します。

人間の身体は沢山の関節があり縦横無尽に動くことができます。

力むということは、その関節をロックすることに他なりません。

つまり、この片手を持たれたケースで考えると、

腕全体が力むことで、腕が一本の棒状態になってしまいます。

例えば、その状態で前進するとしましょう。

そうすると、その棒状の腕で自分の身体を押し返してしまうんです。

結果、前進したつもりが自分が逆に後退してしまいます。

そして、その状態は正に居着きであり、

昔の武士の世界であれば、その間に斬り殺されています(笑)

したがって、力むということは、
自分のエネルギーを自分自身に跳ね返してしまうというデメリットがあるんです。

相手と争う以前に自分自身と争ってしまうんですね。

なので、普段から身体的にも心理的にも力むという行為を排していく必要があるのかなと思います。

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