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観の目強く、見の目弱く

これは宮本武蔵の言葉です。

合気道を行う上では、観の目を強くすることが重要です。

これは翁先生が仰っていた相手を見るなという表現に近いです。

もう少し表現を変えると、相手に焦点を合わせないということです。

相手を1ミリでも意識すると、技の質が180度変わってしまいます。

例えば、相手と手刀を交えたとします。

その手刀をどかすように横に動かしてみます。

相手の手をどかそうと思うと、それは見の目が強い状態のため、

相手と衝突が起き、反発されてしまいます。

そこで、観の目を意識してみます。

相手の全体を意識するというより、その空間全体を意識します。

その、ぼやぁ~とした感覚のまま、
手刀を横に動かすと簡単にどかすことができます。

その時は相手に焦点が合ってないことがミソですね。

他にも遠山の目付という言葉がありますね。

これも言ってることは同じで、

一か所にフォーカスするのではなく山全体を眺めるように全体を捉える
という意味です。

私の場合、自転車によく乗るので運転してるイメージをよく使います。

通り過ぎるもの一つ一つに焦点を合わせてたら事故に繋がりますよね。

ですから、私の場合は自転車走行の感覚で技をかけることが多いです。

どの表現がフィットするかは人それぞれなので、

自分にあった物を見つけると良いかなと思います。


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