【注意】スタートアップ時のビジネスモデルの選択について
「純粋にお聞きしたいんですが、相川さんはどういうビジネスモデルで今の成功を達成されたんでしょうか?」
「フツー」
「年間9日だけ仕事してファーストクラスで世界各地を飛び回る生活。最初はブログ記事で拝見して、実際に相川さんにお会いするまで半信半疑でしたが、本当にその生活スタイルであることを確かめてから疑問が生まれました。 私が相川さんが発表されている記事やホームページの情報から理解している範囲で申し上げますと、名著ロバートキヨサキ氏の『金持ち父さん』でいうところのSクワドラントとBクワドラントの複合モデルではないかと。つまり相川さん単体がプレミアムなレッスンやコンサルティングを展開しカリスマとして君臨。そのブランディングを活かしてインストラクターの方々がライセンスを使ったレッスンを提供。その上でDVDや有料ビデオを販売されている様なモデルではないかと考えています」
「うん」
「なぜ僕がビジネスモデルについてお聞きするのかというと、純粋な好奇心というのはありますが、まず自分自身がそれを習得して実践したいと考えているからです。将来的に発展途上国の方々が自活できる様に指導する国際コンサルタントになりたいんです。自分でビジネスをやっていないコンサルタントに大切なお金を預ける経営者はいないでしょうから、まずは自分で実践したい。そう考えているんです」
「いいね」
「はい。南北問題は解決せねばならないし、モノカルチャーそれに天然資源依存の経済体制は将来的に破綻することが目に見えています。あとは近視眼的かもしれませんが、日本の人々にとっても、相川さんが提唱していらっしゃるような生き方・働き方は、一見奇抜に見えるものの合理性があるのではないかと思うんです。なんだか、朝の満員電車の悲壮感と深夜の山手線の酒臭さのギャップというのは、この国が抱えている矛盾が顕在化した場所なのではないかと。それは僕の直感ですけどね」
「うむ」
「ビジネスモデルについてのことでもう一つきになるのは、それは相川さんのビジネスモデルが一般化できるのかということです。つまり、そのエッセンスを言語化してノウハウを誰もが活用できる形にできるのか。もしそうであれば、それはきっと多くの人にとって将来的に有益なことであろうと考えます。しかし、もし相川さんというカリスマ1代だけに適用可能なモデルなのであれば、こうして直接関わることのできる僕や、相川さんのクライアントにとってのみ有効である限定的なモデルということになります。その点、どのようにお考えでしょうか?」
「誰でもできるよ」
「具体例があると思うのですが、お教えいただいてもいいでしょうか?」
「クライアントの個人情報であるし名前は出せない。それに現在進行形の方もいらっしゃるからね。ただ、売上高700億円超の一部上場企業の創業社長から田舎の主婦まで色々な方がいるのは、それだけ私がお伝えしていることが個別具体性の追求でない普遍性を示していることだろうね。まぁ自画自賛してもしょうがないから、君にはクライアントの情報を少し見せるよ。ほれ」
「・・・アァー。この人もそうだったんですか?!めっちゃ有名じゃないですか。ふーむ」
「他の人に言うなよ。私は一人一人と人間としてのお付き合いをしたいと考えている。だから慎重にさせて欲しいのだ」
「それはわかります。でも、なんだか意外ですね。相川さんのYouTubeやブログの言動を拝見していると、顧客の尊重なんてありえないことのように思ってしまいます。ブタとかクズとか、結構きつい言葉をお使いになるでしょう?それはどんな理由がおありなのでしょうか?ホンネということですか?」
「そう。ホンネである。私も2019年2月まではムカつくおばさんがいても『いい加減黙れよこのブタが』と感じても、その場で考え直して『ユニークな考え方をされてますね』と言い換えていた」
「そうですか!元からそうなんだと思ってました!で、話を戻しますけど、一般化、モデル化についてです。もしよろしければ、相川さんがそのスタイルを確立するに至ったステップをお教えいただいてもよろしいでしょうか?」
「気合かな」
「冒頭で『フツー』とおっしゃられたことに僕は深い意味があるのではないかと直感的に感じました。つまり、相川さんにとっては『フツー』の選択の積み重ねであった、そうですね? その瞬間瞬間に、自分らしい選択をして今のビジネスモデルが構築されたとおっしゃっているというわけですよね?」
「そう」
「間違いがあったら指摘してくださいね。 僕は若輩者ですから、自分でビジネスをやった経験もありませんし」
「やってみなさい自分で」
「今ですか?」
「そう」
「もうちょっと勉強して経験を積んで用意してからの方が安全ではないでしょうか?相川さんの経歴をお読みした限りでも、コミッションセールスで成果をあげられて、かつ経営コンサルティング会社にも在籍していらした。つまり相応の用意をされた上で起業されているということです。この類推であっていますか?」
「ノリだったよ」
「ノリですか」
「勢いってことね。君がいうことは正しい。怖いのに起業したらひどいことになるかもしれない。私と同時期に中途半端な覚悟で独立した人たちで、いまだに残っている人は一人もいないよ。もちろん長く続けることが正義と言っているわけではない。やりたいことやる。それだけでいいからね。君は頭がいい。状況判断能力もある。だから汗水たらして体を張ってやってみることをオススメするよ」
「それは資本金を投下して何かビジネスをやってみろということですか?」
「んーそうではないけど、まぁそうかな」
「やりたいと思っているビジネスはいくつかあります。でも、実際にやったことはないですし、イメージはあっても実行するのが果たして今なのか?という疑問が残るんです。起業するにはマネジメント、マーケティング、セールスの三つのスキルに習熟することが重要だと勉強しました。だが、僕のそのどれも実際的に使える水準であるかはわからないんです」
「ならやらなければいい」
「でも今相川さんは『やってみなさい』とおっしゃる。そのお言葉を聞いて、不詳の弟子である僕が、実行しないというわけにはいかないですよね!」
「いよっ!日本一!」
「黒田節ですか?!槍をくださるんです!」
「世のため人のために働いてくれる人なら槍でも鉄砲でもなんでもあげるよ」
「もとい、ビジネスを立ち上げるにあたって留意すべきことを教示いただいてもよろしいですか?僕のためだけではなく、これからお力になれるであろうみなさんのためにです」
「いい心がけだね。 今から話すことは私の考えであって、絶対的な真理ではないことを心して欲しい。なぜそういうのかというと、人間世界は絶えず流動しているものからだ。万物は流転するといったのはギリシャ哲学の創始者の一人ヘラクレイトスだったね」
「そう記憶しています。僕はあの頃の人では哲学者ではないですけどペリクレスにグッときます。ギリシアの黄金時代って、なんだか理想郷みたいな響きがありますもんね」
「そうだね。まあその頃は奴隷制と女性搾取が前提の社会構造ではあるけれどね。かつて松下幸之助さんが電球を日本に広めた頃に有効だったモデルと、人工知能が現実的に目の前に出現しているシンギュラリティ直前の人類社会ではモデルが変動して当然であることを伝えておきたかったのだよ。 さて、私の考える新規事業立ち上げのポイントなんだが。 その1は『どうしたいか』である。その99まで全て『どうしたいか』だよ」
「・・・・それでは僕のような一般人は理解できません多分。何か具体的に噛み砕いたステップとして明示していただけるととてもありがたいです。いや、それは僕の甘えなのでしょうかね。どうしたいか、どうしたいか、どうしたいか。相川さんとお会いするたびに、自分の胸の中に反芻される言葉はそれだけですから!わかるけど難しい!!しかし、相川さんはこれまでコンサルタント養成講座のようなものを実施されたはずです。ということは、その過程である程度ノウハウを言語化されているのではないか。そう僕は考えたんです。その一部でもいいので教示してくださったらと思うのです」
「それは私にとっての反面教師なのだよ。確かに君がいうように、自分のノウハウを言語化した。丁寧にマニュアル化もした。でもね、考えてもみたまえ。自分がお客さんという立場だったら、そのサービスを提供している人についてね。お客さんからすればお金を払ってそのサービスを購入している以上『プロ』のはずだね。プロフェッショナルとしての在り方を端的に示す言葉は一つだ。覚悟。それだけだよ。君はなんのプロになりたい?なんのプロとして在りたいと思っているかね?」
「いや、すいません、まだ自分はプロフェッショナルでは在りません。なのでそんな覚悟はないです」
「それでいいよ」
「それでいいでしょうか?相川さんは本当はすごく優しい方なのかもしれないと思いつつある今日この頃ですが、僕には厳しく接していただけると嬉しいです。なぜなら僕にはやりたいことがあるからです。そのために必要なことならなんでもやる。その覚悟はあります。プロフェッショナリズムはまだないですけれど、、、いずれ必ず身につけます。約束します」
「それでいい。その熱意は伝わっているよ。その熱意を、自分がどうしたいか、という問いに集約して欲しいのだ。 万物は流転する。ゆえに成功法則すらも変動するものだ。さらに個々別々の事情や人格もあるから、完璧な答えなどありはしない。 従って答えはその瞬間に出すしかないのだ。であるならば、最適解を導き出すためには、どの問いに対しても自分らしく『在る』ことを大切にすることだ。私は昔も今もそれだけを意識しているよ」
「そうなんですか!」
「必要な時がきたら、スキルも教えるよ」
在り方。
私は、それが全てではないかと思っている。
なぜか。
スタイル、好み、性格、人となり、人格。
呼び方はなんでもいいけれども、その人がその人で在ること。それ以上の説得力が他にあるだろうか?
ありはしない。
ある人がビジネスはアートだ、と言った。
アートの語源はARTESというラテン語であるから、自然世界に対して人のなせる技のことを指す。
寂寞とした自然もあれば荒々しいものもあり甘美なもものもある。
どのような状況でも環境でも、常に問われるのは『どう在るか』だけだ。
商材?モデル?マーケティング?
そのようなものはうわべだよ。
次々に移ろうのは当然だ。
それはあなたも気付いているだろう?
何が起こっても動じない心を持て。
力強い自己を確立せよ。
それが本来の人間の道だ。
ディオゲネスをみよ。
時の最高権力者アレクサンドロス三世が『何か希望はないか』と言ったら『あなたがそこに立たれると日陰になるからどいてください』と言ったという。
傲岸不遜。 だからこそ目立って見えるのではないか。
真のブランディングとは差別化とはそういうものだ。
もしあなたがブランディングについて学んでいるのなら。
自分自身を見つめ直して欲しいのだ。
他者との相互関係の中にある自分ではなく。
自分自身の中にある絶対的な『価値観』そのものを。
偽りを捨て、本来の自分を生きる。
世界を舞台に本来の自分を生きる人を応援するのが、相川グローバルリーダー育成塾オンラインである。
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