『訴訟』9行目

»Anna soll mir das Frühstück bringen«, sagte K. und versuchte, zunächst stillschweigend, durch Aufmerksamkeit und Überlegung festzustellen, wer der Mann eigentlich war.

Frühstück… versuchte…試す・やってみる(try)  zunächst…まず第一に stillschweigend…無言で・黙って Aufmerksamkeit…注意・注目(attention) Überlegung…(単数で)熟考・(複数で)考察 festzustellen<feststellen…確かめる、見て取る eigentlich…真の

「アンナに朝食を持ってきてもらいたいんですが」とKは言った。そして、その男は一体何者なのかを、まずは無言で、注意と熟慮をもって確かめようとした。

versuchten はzu不定詞をとってtry to ~になります。 durch には①通過・経験②媒体・原因の意味があります。今回は②かな。②だよね。

この二人、全然会話が成り立っとらんよ。「あんた誰?」→「ベル鳴らしたのあんた?」→「朝食たべたい」。会話をしろ会話を。「アンナに朝食を持ってきてもらいたいんですが?」じゃないんですよ。もうご飯とかの話じゃないでしょうよ、知らん男が部屋に入って来とるんですよ。

でも、キャッチボールになっていない表面だけの会話をしながらこいつは一体何者なんだ?と探りをいれる様、ちょっと分かる~。初対面の人と話すとき、たしかに「注意と熟慮をもって」るよね~。でも、それはどうもどうも初めまして、的なシチュエーションですることであって、朝一で役人的な人がやってきたときにやることじゃないのよ。ヨーゼフ・K君、もう少し焦れ!!


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