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女性向けソシャゲ:SFロボット(サンプル)

お久しぶりです。
今回はツイッターでチラチラ言ってたSFロボットもの(女性向け)です!

いいじゃない、女性向けでSFとかロボットとかあったって。
SFやロボは凝った設定や用語が醍醐味ではありますが、今回はサンプルなのでそこは抑えめに。
今回もクリスマスになったのは本当に偶然です……!! 投稿途中で気づいたよ……。

【概要】

イベントのキャラシナリオをイメージ。

<世界観>
横画面のキャラクターカードソシャゲ。SFロボットもの。
この世界ではロボット同士を戦わせるチーム試合がスポーツ興行のように行われている。
主人公は選手・スタッフ育成の組織に所属しており、チームの指揮官として牽引していく。
※キャラないしカード属性はパイロット、整備士、医療スタッフ等があるイメージです。
※ロボットの試合はあくまで興行なので怪我はあれど命のやりとりはありません。

<キャラ>
■アマノリ・マコト(10代後半)
整備士。如何にして「現実・生き物としての想定を超えるか」を探求する発明家。
テンション高いヒャッハー系で持論・こだわりが強い。その分発明に関係ないことには時間を割きたくない。
ハードもできるがメインはソフト。その他の分野(バイオ系等)も論文を読める程度には精通しているが、発明時は実験するか得意な者を巻き込む。

■主人公(10代後半~20代女性を想定)
まったくの新人ではなく少し指揮官ないし指揮官補佐を経験した若手くらいの立ち位置。
責任感が強いタイプでチームの勝ち星を増やそうと日々奮闘している。
基本的に落ち着いているが、時に動揺したり興味のあるものには好奇心をみせるといった年相応の一面もある。

■コーガ・ホムラ(10代後半)
パイロット。熱血で実直。イベントや友達といることが好きで、熱血直球コミュニケーションで自分のペースに巻き込む。
しかし試合ではうってかわって戦略を読んで立ち回る。戦闘センスは抜群で試合も大好き。

<フォーマット>
30字×2行×5~60タップを3話分(本サンプルでは1話のみ掲載)。
主人公はセリフとモノローグのみ。ト書きは文頭に「//」。タップ数には含まない。
文末・文中で句読点を使用。「…」「―」は偶数。記号は全角。
「!」「?」は使用後に全角スペース。

【本文】

//1話
//背景:チームルーム

外から賑やかな声が聞こえてくる。

【主人公】
……そっか、1週間前か。

作戦書をまとめるのに没頭して忘れていた。
来週にはクリスマスパーティだ。

//立ち絵:アマノリ・マコト

【???】
ひゃああああはっあああああああああああ!!
指揮官! 少々顔を貸したまえ!

【主人公】
……アマノリ、どうしたの? もしかしてなにか実験?

これは何かを発明したときのテンション……。
高確率で”ワケあり発明品”の実験に付き合わされる……!

【アマノリ・マコト】
実験どころか完成品のお披露目さぁ!
例の新装備とメンテナンス設備が完成したんだ!

【主人公】
え? もうできたの!?

たしかに次の試合に向けて頼んだっけ……どうしよう。
実験に巻き込まれる不安よりも早く完成品を見たい気持ちが……!

【主人公】
わかった! これをまとめるから少し待ってて。

//場面転換
//背景:ガレージ
//立ち絵:アマノリ・マコト

【アマノリ・マコト】
――というように、この機構で想定より早く冷却材を交換!
さっさと試合に復帰できるわけさ。

【主人公】
いいね! 思ってた以上に短くなってて助かるよ。

ガレージに来て数十分。何事もなく説明が進んでいる。
実験に付き合わされると思ってたけど考えすぎだったかも……。

【アマノリ・マコト】
では、ここからが本番だ。
我が秘蔵っ子! 新・パイロットメンテナンス設備!

【主人公】
え!? それは頼んでない!

やっぱり実験に巻き込む気だったんだ……!
いったいどんな設備の発明を――。

【主人公】
……仮眠ベッド?

上半身を覆うようにドーム状の屋根があるタイプ。
見た目はまったく怪しくない。

【アマノリ・マコト】
さあ! 指揮官、ぜひ寝転がってくれたまえ!

【主人公】
待って。仕様書を見せて。この話は聞いてないから。

【アマノリ・マコト】
くっ、そうくるか……! こんなネタバレの塊を見せて、
実験結果に影響を出したくないんだがな。

アマノリが渋々と端末に送った仕様書に目を通す。
睡眠の質を高めて特殊なミストで自然治癒力を高める、か……。

【主人公】
……わかった、使ってみる。

【アマノリ・マコト】
ふふふふふ。効果を実感してみるといい!
ぜひ仔細に感想を聞かせたまえ!

気をつけながらベッドに寝転がる。
体をスキャンされ、ベッドがほどよく温まり始めた。

予想以上に強い睡魔が襲ってきた……。
何が起きるかわからないから……寝ないよう……に…………。

【アマノリ・マコト】
……………………。
寝たか。ふっふっふ……じっくり効果を味わいたまえ。

//時間経過

【主人公】
んん……。

ゆっくりと眠りから目覚める。
頭が冴えて、さっきまでの疲れが嘘みたい!

でも、なぜかドームの中を埋め尽くさんばかりにたくさんの
プレゼントが置かれている。クリスマスにはまだ早いし……。

【主人公】
アマノリ、これって……ひっ!?

何もない空間に突然プレゼントが現れた!?
しかもこちらに近づいてきている……!

【アマノリ・マコト】
おや、お目覚めかい?

【主人公】
こ、これ、これ……!!

慌てる間にも謎のプレゼントはこちらに近づき……
私の目の前にふわりと着地した。

【アマノリ・マコト】
ふっふっふ……ひゃっはっはっはぁっ!
十分だ! 上手く使えているぞ!

【???】
本当か!?

仮眠ベッドのドームを折りたたむと同時に、
何もない空間に目を輝かせたサンタ姿のコーガ・ホムラが現れた。

//立ち絵:コーガ・ホムラ

【主人公】
嘘……。まさか、コーガも協力してるなんて……。
ふたりとも、どういうことか説明して。

【コーガ・ホムラ】
すまない、指揮官……。イブの夜にプレゼント配りがあるだろう?
実は、俺はそのサンタ役の一人に選ばれてな!

【アマノリ・マコト】
そこで! スマートにサンタらしくプレゼントを配れるよう、
装備の依頼が来たわけだ。これがそのサンタ・アーマードスーツ!

この二人が組むなんて珍しい。うーん、でも……。
それを差し引いても、謎の違和感を覚える。

【コーガ・ホムラ】
できあがってあとは最終確認だったんだが……。アマノリが
「計画を知らない人間にも確認してもらおう」と言い出してな。

【アマノリ・マコト】
発明に部外者の協力は必要不可欠だ!
特にこんなサプライズ企画だからな。

【主人公】
あっ……。

違和感の正体がわかった。アマノリは何よりも発明に没頭したい
タイプ。「行事は時間のムダ」と消極的なイメージなのに……。

【主人公】
珍しいね。発明が絡んでるとはいえこういうイベントに
参加するなんて。

【アマノリ・マコト】
ふん、コーガの話を聞いて俺の発明意欲が唆されたのさ。

【主人公】
えっと……コーガ、それは危ない話じゃないよね?

【コーガ・ホムラ】
もちろん! この施設の寮には子供から大人までいるだろう?
せっかくサンタになるならみんなに夢を見てほしくなったんだ!

【主人公】
ははは。それはコーガらしいね。

【アマノリ・マコト】
その上でサンタという存在を再現するには人間の力だけでは
無理だからと、こちらに頼まれたわけだ。

【アマノリ・マコト】
人間の無理と想定を超える……俺の出番じゃないか!
アイデアと技術で人のあらゆる夢……想定を超えたくなったのさ!

【主人公】
なるほど、そういうことか……。

すごくアマノリらしい理由だ。
だけど、もしも発明以外でここでの生活を楽しんでくれるなら――。

【主人公】
いいよ、協力する。

【アマノリ・マコト】
なに!? 二言はなしだぞ、指揮官!
ではさっそく、この後の計画なんだが――

【主人公】
ただし、危ないことは止めるから。

【アマノリ・マコト】
チッ、監視も兼ねてか……。
まあいい、とことん付き合ってもらうからな。

アマノリはどこか不敵で楽しそうな笑みを浮かべながら
意気揚々と今後の説明を始めるのだった。

//1話完。2話へ続く。
※本サンプルは1話までです。

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