2023年を振り返る
ここ数年、冗談のような早さで1年が過ぎていきます。うかうかしていると2024年がやってきそうなので、早めにこの1年間を振り返っておこうと思います。
今回は時系列にせず、短めにまとめたいと思いますので、しばしおつきあいください。
過去の記録(2018年、2019年、2020年、2021年、2022年)
【掌編】
『檻の中』(CALL magazine)2023年3月20日
小説家・編集者の紅坂紫さんが発行されている「CALL magazine」に寄稿しました。ネットプリントでコンビエンスストアから印刷できるということで、その特性を生かした掌編を書きました。楽しかったな。現在は、タイトルをクリックしたリンク先(インスタグラム)から読むことができます。
【アンソロジー】
『名著奇変』(飛鳥新社)2023年6月1日
過去の文豪が書いた名作を、現代のホラー・ミステリとして蘇らせるという企画で、柊サナカさん、奥野じゅんさん、明良悠生さん、大林利江子さん、山口優さんと私の6名でそれぞれ短篇を書きました。それぞれ特徴が出ていて面白いアンソロジーになったと思います。若い読者を意識しつつ、長く書店に置いていただける作品集です。
私は「Under the Cherry Tree」という題名で、梶井基次郎の『櫻の樹の下には』を新解釈で書き下ろしました。
著者たちでオンライン懇談会を開いていただいたりもして、面白い経験だったな。
【エッセイ】
「わたしの相棒」(小説新潮)2023年11月号)
文芸誌の小説新潮よりご依頼いただき、短いエッセイを書きました。創作は無限に書けるのに、自分のことになると途端に筆が鈍くなるのですが、この話は不思議とすらすら書けました。今はデイリー新潮やYahooニュースに転載されているので、タイトルをクリックしたリンク先から読むことができます。
【単著】
『黄金蝶を追って』(竹書房)2023年7月31日
なんといっても2023年は久しぶりに単著が出せたことが一番大きなニュースです。本当に嬉しかったな。編集者さんが、既発表作や書き下ろしをうまく一冊にまとめてくださってので、統一感のある短篇集に仕上がりました。
しかも、予想をはるかに超えて高く評価され、多くの書評家や読書家の方々からレビューをいただきました。以下のリンク先にその一部をまとめていますが、これだけ「声」をいただけたことに感激しています。
発売された後、作品は著者の手を離れますが、来年以降も『黄金蝶を追って』についてはさまざま嬉しい発表ができそうですので、続報を楽しみにお待ちください。
https://note.com/aikawa_eisuke999/n/n5281d9fb132a
ということで、簡単に2023年をまとめました。
以前、ある方から「小説家は単著を3冊出して初めて一人前」と言われたことがありますが、今年の『黄金蝶を追って』がちょうど紙媒体の単著としては3冊目になります。これで少しは(ほんの少しは)小説家として世の中に認めていただけたかな、という思いもあります。
ありがたいことに今は多くのご依頼をいただいていて、春ごろから順次発表していけそうです。
書きたいものはまだまだ山ほどあって、依頼があるときもないときも365日書き続けているので、未発表作も貯まってきています。どうしても世に出したい長篇もあるので、さらにご依頼いただけるよう2024年も走り続けたいと思います。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。皆様も良いお年をお過ごしください。
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