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Photo by
howldog2006
異次元よりの来訪者
ほんと世の中クソだな、などと平日の真昼間から掲示板に書き込んで悦に浸っていた時、ピンポーン、とインターホンのベルが鳴る。
誰だよ、と思って俺は玄関まで行き、ドアの穴から外を覗く。
するとそこには、茶髪にピンクのメッシュが入った、なんかギャルみたいな女が立っていた。
まず言える。俺にこんな知り合いはいない。
じゃあなんだこいつは。新手の美人局か?
怪しいと思った俺はドアを開ける前にもう少し女を観察する。
顔はよく見えないがスタイルはよく、その胸を強調した色っぽい服装をしていてこんなボロアパートには明らかに場違いだった。俺は、彼女は普通にデリヘル嬢だと思った。だが、俺は呼んでいない。部屋を間違えたのかもしれない。
もしそうなら言ってあげた方がいいだろう。俺は扉を開けて、女に尋ねる。
「あのー、どちら様でしょう?」
すると彼女は笑い、そして言った。
「俺は三日後のお前だよ」
【続く】
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