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#3)新年度の学級開きで話すことは…

気が付けば3月も終わろうとしています。学校現場では離任式が終わり、年度末の教務室大清掃(結構楽しい)と座席移動が行われ、新年度体制の組織づくりがスタートしたところだと思います。


学級開きに向けて

4月に新しい学年学級を受けもつ担任は、生徒情報をできる限りインプットし、どんな学級にしようかと思いを馳せながら、「教室環境(物品の位置や掲示物の位置も)整備」「名簿番号シール」「各種当番活動等の割振り」「座席表」「タブレット設定」「学級便り」等々の様々な準備をします。

このあたりの準備は、全学級が同じようにやればいいのでしょうが(学校によって差はあれど、ある程度統一感はあります)いざ担任になると、あれもこれもと凝りだして沼ってしまう方も少なくないかも知れません。
けれど、時間はかかっても準備って結構楽しんで行っている先生は多いような気がします(^^)。

未来を考えることは楽しい

これからどうなるか分からないが、こうなったらいいな!とか、ああなったらいいな!とか未来を想像しながら仕事をするときって、ワクワク感があり楽しいですよね。例えば「教室はこんな配置にしたいな」「朝学活ではこんなプログラムだと生徒は朝から元気が出るかも?」とか。
ベテランの先生も若い先生もこの辺については割と同じなんじゃないかなと思っています。特に長期休業中は授業がないため、こういった創造的な仕事に時間をかけてじっくりと取り組むことができますしね。
始まるまであと一週間ほど、ぜひこの準備を楽しんでいきましょう。

学級開きで担任は何を話す?

さて、学級担任をもつ先生は、4月の最初の学活で新しい学年・学級の生徒にどんな話をするでしょうか。
これが今日の本題です。あくまでも私の主観で書きますね。

私は、最初の学活で「溢れんばかりの自分の想いや信念」「学級の生徒に期待すること」などを、時間をかけて全力で話さないようにしています。

生徒目線でいえば、先生の熱い語りは正直疲れると思うからです。もっと言えば、いくら前年度に少し話したことがあったり、授業を受けもたれたりしたことがあったとしても、「担任」となるとその先生への接し方が心理的に変わります。だから初対面とは言わないまでも、それに近いような感覚で生徒は最初の学活に臨みます。つまり生徒にとっても期待と不安が入り混じった感じです。そこへ最初から熱く長話をされたらさすがに疲れてしまうし、もっといえば、話の内容のほとんどは1日で忘れちゃいます(-_-;)
そもそも知人程度の人からいきなり熱く信念や期待を語られたら、私だったら「面倒な人かもしれない」とちょっと逃げたくなるかもしれません…。

私の場合は「自立」という単語のみ生徒にインプットさせて、始めはほとんど語りません。私も生徒同士もいわゆる「自己紹介コーナー」すらありません。早々に新年度準備(配布物の確認や、当番活動決めなどのシステムづくり)に取り掛かっちゃいます。
担任としての想いや信念などは1年間もあるのだから、無理に伝えることはせず、節々で継続的に「自立」というキーワードをもとに生徒自身がそれを感じ取ればいいと思っています。
むしろ最初に熱く語るだけ語って、その後1年間を通してそれがブレてしまったら本末転倒と思います。だったら無理に最初から肩ひじ張らずに、1年を通して伝えていけばよいと考えています。

特に若い先生は「最初が肝心」と気負ってしまいがちです。そんなことしてたら先生の方が春から疲れ切ってしまいます。だって無理に所信を表明したら、それに向かって頑張り続けなければならなくなってしまいますし、もし学級が自分の思った通りにいかず立ち行かなくなったら、「うまくいかない」ということに脳が支配されてしまって、苦痛しか感じることができなくなってしまいかねません。

だから気合を入れて臨むことは素晴らしいことですが、あまり気負い過ぎないようにするとよいのではないかと思っています。要は、学級開きで無理をするなと…。長々と書きましたがこれが結論でした(^^;)。

もうすぐ新学期です。(なるべく)楽しい素敵な毎日になりますように。

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