14. あるがままに“内”を見つめ、受け止めていく。心の傷を癒やす鍵。苦しいときに苦しいと言えたなら。
鬱。ひどく打ちのめされ、不信感に苛まれ、電車で立つのさえ困難に。もう、その頃には、通勤するのが嫌で仕方なかった。会社に行くこと自体に恐怖を感じていた。出社しても、同僚にばれないようにと存在をかき消すかのようにこそこそとしていたし、フリーアドレス式であったので所属する本部の階には行かず別の階に滞在したり、家で仕事をするようになっていた。はっきりと覚えているのは、誕生日の時点で、ということは、入社から二ヶ月ちょっとで、電車で立っていられないようになっていたほどには、心がぼろぼろに