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フォーカルポイントを読んで

今月の会社の課題図書が、
今最も自分に必要だと感じていた本だった。

フォーカルポイントをなぜ必要だと感じていたのか、
そして本の中身、読んでみて感じたことをまとめていこうと思う。

優先順位がつけられずてんやわんやな日々

9月に転職してから気づけば5ヶ月目に突入。
もうすっかり慣れたような、
まだまだ目が回るような。

そんな中で今最も痛感している課題は、
「やるべきことが多すぎて、結局どれも終わらない」ということ。

いや、業務量で言えばそんなに多くないはず。
でも、「やるべきこと」や「やった方がいいこと」は無限に出てくる。
一つの仕事でも、極めようと思えば、
やれることなんていくらでも出てくる。
そう思うと、あれもこれもと湧いてきて、処理する前に、
また別のことが出てきて、それはもう、てんやわんやになる。

それでずいぶん、周りに迷惑をかけてしまった。
周りだけでなく、お客様にも危うく迷惑をかけるところだったのを、
周りが止めて、教えてくれた。
本当に有り難かった。
でもこれ、いつまでも周りに頼ってはいられない。
ちゃんと自分の中で、整理ができれば、
自分で自分を律することができるはずなのに。

全部を大事にするのは不可能だからこそ、
容量よく大事なポイントを見極めたい。

つまり、フォーカルポイント。
今まさに必要な本だ。

フォーカルポイントを見極め、人生をコントロールせよ

この本が伝えたいメッセージはこれに尽きる。

「人生のフォーカルポイントを見極め、理想の人生を歩め。
そのために、自分にとって最重要のことをやり、それ以外はやるな。」

これを繰り返し繰り返し、書いてある。
ちょっとくどい。

けど、かなり読みやすい本だった。
読むだけなら、1時間もかからない。
でも、この本にも書いてある通り、
ただ読むのではなく、自分に照らし合わせながらやるのが効果的である。
というか、それをしないと意味がない。

でも、個人的に、最初からノート片手に読んでいくのは、
「順序」がちぐはぐになるなと感じた。

なので私は、1回サッと読んでから、
どこから手を付けるか、自分の中で洗い出してからまとめていった。

個人的フォーカルポイントの読み方のススメ

正直、フォーカルポイントについて重要なことは、
序章に全て詰まっている気もする。
ただ、じっくり読みながら自分に照らし合わせる上では、
下記の順序で考えながら読むと、スッと理解を深めやすいのではと思う。

❶そもそもフォーカルポイントってなんなん
❷私にとってのフォーカルポイントってどこなんよ
❸フォーカルポイントを見極めたら、何したらいいんよ
❹人生への応用していくにはどうしたらいいんよ

順番に見ていこう。

❶そもそもフォーカルポイントってなんなん
▼該当ページ
人生の質を高める4つの方法p19
2:8の法則 上位2に集中せよp26

そもそもフォーカルポイントって何?からスタート。
フォーカルポイントは、自分の理想にとって
最も価値があり、重要なポイントのことである。

人生っていうのは、質を高めるには4つしか方法がない。

(1)重要なことを増やす
(2)重要でないことを減らす
(3)新しいことを始める
(4)あることを完全に止める

この4つを実行するには、自分にとって重要なこと重要でないことを
きちんと見極める必要がある。
これが、フォーカルポイントを見極めるということである。

じゃあ、フォーカルポイントを見極めるってどうするのよ?というと、
自分の利益や成果の8割を生んでいる2割の行動が、
フォーカルポイントである。

大前提、我々の行動の8割は、2割の成果にしか結びついていない。
無駄ばっかり。
でもその中で、2割の重要な行動が、8割もの成果を生み出している。
その2割の重要な行動の割合をどんどん高め、無駄な行動を減らす。
これが人生の質を高める方法である。


❷私にとってのフォーカルポイントってどこなんよ
▼該当ページ
フォーカルポイントを明らかにする7つのステップp142★

フォーカルポイントを見極めれば、人生の質は高まる。
では、私にとってのフォーカルポイントとは?
それを明らかにするのが下記7つの項目である。
これを、自分と照らし合わせながら、紙に書いていく。

【STEP1】価値観を明らかにする
【STEP2】ビジョンを明らかにする
【STEP3】ゴールを決める
【STEP4】必要な知識やスキルを明らかにする
【STEP5】身につけるべき習慣を明らかにする
【STEP6】毎日の日課を決める
【STEP7】具体的行動を決める

1 それぞれの分野で、あなたがもっとも大切なことは何だろう?
2 それぞれの分野であなたが5年後には完璧な人生を送っていたとしたら、それはどんな人生だろう?
3 ビジョンを実現するために、具体的に何をゴールとすればよいだろう?
4 ゴールに到達するには、何について優れた人物になる必要があるだろうか?
5 ゴールを達成できる人物になるには、どんな思考や行動を習慣にする必要があるだろう?
6 ゴールの達成に向けて、毎日実践しなければならないことは何だろう?
7 理想の未来を実現するには、今すぐどんな具体的な行動をとればいいだろう?


❸フォーカルポイントを見極めたら、何したらいいんよ
上記の方法で、自分にとってのフォーカルポイントを洗い出したら、
次はそのフォーカルポイントを
「本当に大事にして、フォーカルポイント以外を削る」必要がある。
そのために、大事なマインドセット/ヒント/テクニックがある。

▷マインドセット
自分の人生に責任をもてp29
自分の行動を意識しろp34
原因と結果の法則 誰かができたならあなたもできるp96
楽観的思考p122

フォーカルポイント以前に、"そもそも"なマインドセットを教えてくれる。
あなたの人生をよくできるのはあなただけだ、とか
誰かができてるんだから、あなたにもできる、とか
そのためには、自分の行動に意識を働かせてみろとか
成功してる人の思考を真似しようとか。

▷ヒント
価値観とビジョンを決めよp85
習慣形成せよp36

これはフォーカルポイントを明らかにする7つのステップと同様だが、
フォーカルポイントには、価値観とビジョンが大事だよ、
そして習慣化してしまえば楽だよと教えてくれる。
「そもそも、私はどんな人生がいいんだっけ?」
そこからデザインしよう。

▷テクニック
フォーカルポイントを見極めたらslam方式/人生への応用で達成せよp38
→7つのレバレッジ
セルフカウンセリングp52
生産性を高める3つの鍵p56
優先順位の付け方p58
成果をあげる7つの鍵p66
シンプル化のための7つのRp79
ゴール設定p108
結果思考4つの質問p114

フォーカルポイントには、
「〜の7つの方法」とか「〜できる3つの鍵」とかたくさん出てくる。
個人的にはここら辺がかなり重複してくどいイメージがある。

ただ、具体的に使えるテクニックが多いので、
定期的に、このテクニックを使って自分自身と照らし合わせると
軌道修正しやすいのではと思う。

❹人生への応用していくにはどうしたらいいんよ
5〜10章を読め。

…ずいぶん雑にしてしまったが、
5章以降の大筋は、家庭だとか経済的自立だとかへの
応用の仕方が書いてある。
公式を使って応用問題を解いていきましょう、というイメージ。


読了後の感想

全体的な感想としては、やはり読む前に感じていた通り、
今まさに自分に必要な本だった。
「フォーカルポイントを見極め、その優先順位通りに行動する」
ことは私の苦手分野なので、定期的に読むべきだと思った。
そして読みやすいので、活字が苦手な私にとっては良書だなと感じた。

そして、自分と照らし合わせる中で、
個人的にこの考えが特に欠けてたなと感じた。
①7つのRの他人を使う/資産を増やす
②市場への予測をし、その予測が正しいかを検証する
つまり、かなり狭く短期的な視点しか持っていないことを痛感した。

特に①について。
学生時代にお世話になった方が、
「コミュニケーション力より何よりリーダーシップ力が重要」
だと話していた。
どういうことかというと、リーダーシップ力があれば、
自分の器など気にせず、ただ純粋に目的目標を達成するための行動を取れるから、と。
リーダーシップがない人は、自分でできる範囲で頑張ろうとする。
つまり、自分の器を超えるものには挑戦しない。
それでは、世界も社会も自分も何も変わらない。

自分の力量など一切気にせず、自分に足りないものがあれば、
必要な人への協力を求め、必要な資金を集め、必要な知識を貪っていく。
つまり、コミュニケーション力なんて、リーダーシップ力があれば、勝手についてくる。

まさに、自分に欠けている部分だなと感じた。
真の目的に向かって、必要な資金を調達する自分、
手に届かないような人でも巻き込んでいこうとする自分。
イメージできないな、なんて言ってられない。


そんな感じで、本書は私に知恵やら背筋が伸びる刺激をくれたが、
正直、消化し切れてない部分がある。
それは、フォーカルポイントを見極める方法である。

いや、フォーカルポイントを見極める方法は、懇切丁寧に書かれてはいる。
しかし、「本当に合ってるのか?」という
答え合わせの仕様がないなと思うと、かなり難しいと感じた。
まぁ、簡単ではないから、みんな悩んでるんだけれども。

加えて、特に私がここを難しいと思ったのには理由がある。
恥ずかしい話ではあるが…
そもそも自分が「何にどれくらい時間をかけてすごしているか」
「それによって、具体的にどれだけ重要なことを生み出しているのか」
を把握してないからだと思った。
本書を読みながら洗い出そうとした時、そもそもあまり洗い出せなかった。

ので、まず把握のために、
記録し、振り返り、その行動に価値はあったのか、
もっといい方法はなかったのかを考えることにした。
まずは現在地把握ということで。

ちなみに…優先順位も、正直まだ付け方が難しいと感じている。
大体「重要かつ緊急」もしくは「緊急だが重要ではない」にタスクが入り、
願望が「重要だが緊急ではない」に入る。
あまり削れない。
あれもこれもと欲張りすぎているのはわかるが、
じゃあどれを消せっていうんだ?となってしまう。
いや、消すことは大事だし、消し方も大事なんだが…。
これはまだまだ、修行が必要だなと感じている。


フォーカルポイントを読んで実践すること

本書の学びを生かすべく、下記を実践する。
・フォーカルポイントを毎週読む
・アファメーションとセルフカウンセリングを毎日ノートにかく
・日々の行動、それにかかった時間を記録し、優先順位と方法の振り返りを行う

これはすでに、2/1から始めている。
スイッチが入るのでとてもいいなと感じている。

とにかく、フォーカルポイントについては、
苦手分野であると素直に認識して、軌道修正を細かく行っていくつもりである。
「あれ?また優先順位おかしくなってるんじゃない?」
ということがあれば、(優しく…)教えてくれたら嬉しい。


各章ごと備忘録(読む必要なし)

・はじめに
人生の質を高める4つの方法p19

・1章
2:8の法則 上位2に集中せよp26
自分の人生に責任をもてp29
自分の行動を意識しろp34
習慣形成せよp36
フォーカルポイントを見極めたらslam方式で達成せよp38
→7つのレバレッジ

・2章
セルフカウンセリングp52
生産性を高める3つの鍵p56
優先順位の付け方p58
成果をあげる7つの鍵p66

・3章
シンプル化のための7つのRp79
価値観とビジョンを決めよp85

・4章
原因と結果の法則 誰かができたならあなたもできるp96
楽観的思考p122
ゴール設定p108
結果思考4つの質問p114

・5章
戦略=フォーカルポイントを抑えるp128
戦略的人生設計のための7つの質問p130
→だいぶ似てるのばっかり
人生7分野で戦略たてよp140
フォーカルポイントを明らかにする7つのステップp142★

・6章
触れてきたことをキャリア設計に反映せよ
成功するキャリアp155
仕事の可能性は無限大p160

・7章
プライベートも同じことしろ
パートナーに問うべき4つの質問p178

・8章
お金にも同じことしろ

・9章
健康にも同じことしろ

・10章
全て掛け合わせて総合的に成功しろ



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