納豆が食べたくて食べたくて

オーストラリア人の夫とは食の好みが全く違う。夫はハンバーガーやピザなど小麦粉派。魚介類は一切食べず、日本料理で食べるものは唐揚げぐらい（ローソンのからあげクンが大好物）。一方、私は寿司と白米（＋生卵と納豆）が大好きなお米派で、日本では納豆ご飯を毎日のように食べていた。

キャンベラに来て最初の1週間は夫の食生活に合わせていたのだが、し、しんどい。夫は、せっかくオーストラリアに来たのだからとおすすめのお店にたくさん連れて行ってくれた。口に入りきらないほど高さのあるハンバーガーも、一切れでお腹がいっぱいになる大きなピザもとてもおいしかった。夫よ、ありがとう。

でもすぐに、日本の味が恋しくなった。それも家庭の味に。

ご飯・味噌汁・漬物！鮭定食！なんといっても世界で一番好きな納豆！

キャンベラにも日本食レストランはあるが、ほとんどが日本人以外が経営しているお店（ごめんなさい、あまりおいしくない）。大都市のシドニーやメルボルンのように、定食屋のようなものもない（キャンベラは首都と言ってもすぐそこにカンガルーがいるような田舎）。

感動、納豆との再会

この恋しさをなんとかしようと、納豆を探すことにした。しかしスーパーには置いていないし、近所のアジアン・グロッサリーを3軒回っても見つからない。納豆がないなんてあり得ない！一度食べたいと思ったら、欲求が止まらなった。

ここで救世主・夫が登場。中国系の同僚から日本食品が置いてあるお店を聞きつけ、一日に5軒も車で回ってくれた。1軒でよかったんだけど。

あった、キャンベラにも納豆が。日本では見たことのないブランドのものだが、納豆を見てあんなに感動したのは初めて。20パックほど買って帰宅した。この日のためにコストコで買っておいた日本米と、生卵はちょっとこわいので、代わりにキムチを載せてできあがり。

納豆ご飯第1号記念

そう、これが食べたかったのだ。毎日食べていたら、あっという間になくなった。当然だ。

もったいなくて結局…

最近、自宅の近くに大きな韓国系のアジアン・グロッサリーができたので、早速納豆リサーチに出かけた。

納豆大好き！私も！

あ、ある！家から徒歩5分の場所に。しかもこんなにたくさん。勢い余って、５セット（計20パック）を一気に腕の中に収めたところで、

夫「亜衣ちゃん、落ち着いて。欲しい気持ちは分かる。でもどこに入れるんだ？冷凍庫だろ？昨日コストコに行ったからもうパンパンだよ。歩いてくることができるんだから、また来ればいいよ」（※「亜衣ちゃん」以外は英語）

ちなみにこちらでは3〜4パックのセットが＄3.50ぐらい（約350円）。結局2セット買ったが、今は週に1パックか2パックしか食べていない。高いし、とてもとても尊いものに感じ、もったいなくて食べられない。なんやねん。