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法務・知財分野におけるグラレコのススメ

本記事は法務系アドベントカレンダー2022のエントリーです。tkuさんからバトンをいただきました!
この記事では、グラレコが法務・知財分野にとって当たり前の存在になってほしいという願いから、その有用性についてお伝えしたいと思います。私のことを知らない人も多いと思いますので、グラレコの記事らしく自己紹介は↓のグラレコツイートを見ていただければと思います。

グラレコとは?

「グラレコ」とは、「グラフィックレコーディング」の略です。
グラレコの定義は明確に決まっているわけではなく、広い意味ではなにかしらの対象を絵などを用いてぱっとみて理解しやすいように簡潔にまとめたものだと言われています。狭い意味ではセミナーなどをリアルタイムに絵などを用いてまとめていき、参加者に常に見えるような状態にして理解を深めたり、議論を活発にしたりとするために用いられるものです。
私、はるたろうが行っているのは、セミナー、動画、本、記事などを1つの用紙にまとめるといったものです。

ちなみに狭い意味のグラレコもされるパーフェクトなグラフィックレコーダーで私が最も尊敬しているのはまりんさんです。一度お会いしたことがありますが、描かれる作品が素敵なだけでなくまりんさんご自身も素敵なお人柄でした!作品に人柄が表れているとはこのことだなと思います!

グラレコを描くことで得られることは?

グラレコで得られることについて、簡単にまとめてみました。

①内容を思い出すことができる

法務・知財分野には研修がつきものですよね。それは社内における研修であったり外部で自分が学んでくる研修であったりしますが、いずれにしても研修は多い印象です。
研修の内容はその場で理解はできていても、どうしても少し経ったら記憶は薄れていくものだと思います。そんなときに研修後にグラレコを受講者に配布すると、グラレコをきっかけに受講者にその内容を思い出させ、必要な知識の定着に役立てることができます。これは社内研修であっても外部研修であっても同じことだと思います。

②宣伝ができる

コロナを機に社内研修として動画を用意している法務部・知財部は多いのではないでしょうか。研修動画は時間を合わせる必要なども無いので便利ですよね。しかし、意外と作成はしたもののあまり見られていないものもあると思います。法務・知財系の研修はタイトルなどが固めのものも多く、つい敬遠してしまいがちな印象も受けます。
そんなときにパッと見て動画の内容がなんとなく分かるグラレコを用意していると「あ、こんな内容なのか。それなら見てみようかな。」という気にさせて、視聴回数の増加に繋がると思います。
こちらのメリットはYouTubeで動画を配信している人にとっても同じことが言えます。

ちなみに下のグラレコは私はるたろうが所属している会社の法務部で発信している動画をグラレコにしたものです。(一部伏字、会社から公開許可取得済みです。)まだ始めて間もないですが、既にグラレコを面白がって見てくださる方やグラレコをきっかけにして私に声をかけてくださる方もいて、効果を実感しています。

③理解を深めることができる

グラレコを描こうと思うと、そのセミナーや動画などの対象をかなり集中してチェックする必要があります。まずその集中がグラレコを描く人の理解を深めます。また、グラレコはその対象のうちの重要部分を自分で判断する必要があるので、必然的に話を自分の中で整理することになります。これらの作業を通して、グラレコを描き上げるころにはかなりその対象を理解できているはずです。
加えて、完成後に自分でそれを見返すことでその対象の内容を思い出すことができますし、SNS等(発表者等の許可がある前提ですが)で公開してフィードバックを得ることで、更なる理解に繋げることができます。

おまけ:人とつながることができる

こちらはメインではなくサブの理由ですが、半年前にグラレコを描くようになってから今にいたるまで、グラレコを通して様々な人と交流することができました。まさか野崎さんのイーパテントチャンネルに出させていただけるなんて夢にも思わなかった↓

ですし、まるさん、オモチさん、おっさんさん主催の#まんまるオモチ に出させてもらえて非常に光栄でした。

他にも世古先生、宮下先生、Moccoさん、吉田さんなどなど、多くの人とつながることができました!それを目的にしていたわけではないですが、グラレコがコミュニケーションのツールとして働いているのも重要な事実かなと思います。

グラレコは誰でもできるのか?

でもそもそもグラレコってなんだか難しそうなんだけど、誰でもできるものなの?という声もちらほら聞きます。結論から言うと、誰でもできる!と私は思っています。
理由はいろいろあるんですが、一番の理由は「グラレコはセンスではなく技術である」からですかね。技術である以上、トレーニングによって誰でもできるようになるのではないかと思います。
例えば似顔絵です。グラレコには似顔絵がつきものでして、絵を描くのが苦手な人には最初はこれが非常に高いハードルのように感じると思います。しかし、似顔絵を描くことは、目・鼻・口・耳の位置を置く場所を決めて、そこに使うパーツをいくつかあるレパートリーから引っ張り出して、それぞれを配置していく、というような契約書に必要な条文を当てはめていくかのような作業に分解できるんです。そう考えたらできそうな気がしてきませんか?
いくつかあるうちの一部のコツのようなものを下図にまとめました。

グラレコのコツ

また、興味を持たれた方のためにおすすめの書籍についてのツイートも置いておきます。

法務・知財分野におけるグラレコのススメ

法務・知財分野は(法務・知財分野に限らずではありますが)このコロナ禍を経て大量に情報が出回るようになりました。コロナ前は物理的に東京まで行かないと得られなかったような情報が、今や自宅のPCから簡単に得ることができるようになりました。ただ、だからこそそれぞれのコンテンツがどのようなものなのかがパッと見て分かるようなものが必要だと考えています。
また、法務部・知財部が社内でプレゼンスを高めようと思うと、社内研修は必須のものになりつつあると感じています。社内研修をより有意義なものにするためのものがあると、より効果をあげられると思います。
これらを踏まえて、皆様もグラレコの沼にはまってみませんか?一緒にはまってくださる方を私はるたろうはいつも楽しみにお待ちしております!

お次はくろとわさんです!バトンを託しました!

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