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【コンサルタントの仕事術#10】データの集計・分析をスマートにこなす方法

みなさん、こんにちは。業務改革コンサルタントの相原秀哉です。

今回は、データの集計・分析をスマートにこなす方法をご紹介します。多くの方が売上や経費の集計、顧客別/商品別の分析などで苦心されていますが、表計算ソフトの機能を使いこなせば、作業効率と精度が飛躍的に向上します。ここではMicrosoft Excelを例に、特に役立つ機能を解説します。

1. ショートカットキーで操作速度を上げる

マウス操作に頼っていませんか?ショートカットキーを使えば、作業時間を大幅に短縮できます。

例えば、シートの挿入。マウスでリボンから操作すると約5秒かかりますが、「Alt + I + W」のショートカットキーなら0.5秒で完了します。

一見些細な差に思えますが、1000回の操作を行う場合:

  • マウス操作:5秒 × 1000回 = 5000秒(約83分)

  • ショートカットキー:0.5秒 × 1000回 = 500秒(約8分)

なんと75分もの差が生まれます!

よく使うショートカットキーの例:

  • データのコピー:Ctrl + C

  • データの貼り付け:Ctrl + V

  • 行の追加:Alt + I + R

  • 列の追加:Alt + I + C

  • 行の削除:Alt + H + D + R

  • 列の削除:Alt + H + D + C

  • シートの追加:Alt + I + W

  • シートの削除:Alt + H + D + S

  • 選択範囲の上下左右への拡大:Shift + 方向キー

  • ブック内の次のシートへの移動:Ctrl + PgDn

  • ブック内の前のシートへの移動:Ctrl + PgUp

2. 関数で面倒な作業を自動化する

関数を使えば、複雑な集計や分析も瞬時に行えます。

例えば、Count関数は指定範囲内の数値セルの個数を集計します。何千行ものデータを目視で数えるのは不可能ですが、Count関数なら一瞬です。

Vlookup関数も非常に便利です。例えば:

  • シートA:商品名、購入者No.、売上金額

  • シートB:購入者No.、都道府県、市区町村

この時、シートAの購入者No.を基に、シートBから対応する都道府県名を自動で取得できます。

特に便利な関数の例:

  • 指定した数値を合計する:Sum

  • 1つの条件に合う数値を合計する:Sumif

  • 複数の条件に合う数値を合計する:Sumifs

  • 範囲内にある数値の入ったセルの個数を表す:Count

  • 範囲内にある空白以外のセルの個数を表す:Counta

  • 範囲内にある指定した1つの条件を満たすセルの個数を表す:Countif

  • 範囲内にある指定した複数の条件を満たすセルの個数を表す:Countifs

  • 指定した数値の平均値を求める:Average

  • 1つの条件に合う数値の平均値を求める:Averageif

  • 複数の条件に合う数値の平均値を求める:Averageifs

  • 指定した範囲の1列目で指定した値を検索し、指定した列の同じ行の値を表示する:Vlookup

実践のコツ

  1. 関数の種類を把握する: まずは、Excelにどんな関数があるか概要を理解しましょう。全てを覚える必要はありません。

  2. 実務での活用: 日常業務で「この作業、関数で自動化できないか?」と常に考えましょう。

  3. ショートカットキーの習得: 毎日5分でも練習すれば、すぐに体が覚えます。

  4. 段階的な学習: 基本的な関数(Sum, Average, Countなど)から始め、徐々に複雑な関数(Vlookup, Sumifs)に挑戦しましょう。

さらに、ピボットテーブル(データの多角的な分析)やグラフ機能(データの可視化)なども活用すれば、分析の質も向上します。

これらの機能を身につければ、データ集計・分析のプロフェッショナルへの第一歩を踏み出せます。効率化による時間の節約は、より創造的な業務や自己啓発の時間に充てることができます。

ぜひ、明日から少しずつ実践してみてください。最初は戸惑うかもしれませんが、継続は力なりです。

今回は以上です。もしよろしければ「フォロー」「スキ」「オススメ」していただけると、さらにモチベーションアップにつながりますのでよろしくお願いします!

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