【コンサルタントの仕事術#21】"できる人"に学ぶ逆算思考!未来から考える仕事の再設計法
なぜ"できる人"は常に先を行くのか?
職場に「いつも先を行っている人」っていますよね。周りがまだ右往左往している時に、すでに次の一手を打っている。そんな人を見て「どうしてあんなに先回りできるんだろう」と思ったことはありませんか?
実は、"できる人"には共通の思考法があるんです。それが"逆算思考"。
今日は、コンサルタントとして多くの優秀な人を見てきた経験から、"できる人"が実践している逆算思考と、それを使った仕事の再設計法をお伝えします。これを知れば、あなたも仕事の進め方を大きく変えられるかもしれませんよ。
逆算思考とは何か?
逆算思考とは、未来のゴールから現在を見る考え方です。普通、私たちは現在の状況から未来を考えがちです。例えば「今の業務をこなしていけば、いつかは成果が出るだろう」といった具合です。でも、逆算思考は違います。
まず未来のゴールを設定し、そこから逆算して「今、何をすべきか」を考えるんです。
具体的には、「3年後に部長になっている」というゴールを設定したら、そこから逆算して「2年後には課長になっている必要がある」「1年後には○○のプロジェクトで成果を出している必要がある」「今すぐに○○のスキルを身につける必要がある」といった具合に考えていくのです。
なぜ逆算思考が効果的なのか?
本質的な課題が見えやすくなるから
ゴールから逆算することで、本当に必要な行動が明確になります。現状からの積み上げでは見落としがちな重要なステップも、逆算することで浮かび上がってきます。
無駄な作業を省けるから
ゴールに直結しない作業が見えやすくなるので、効率的に仕事を進められます。例えば、ゴールに関係ない会議や報告書作成などの作業を思い切って省くことができます。
モチベーションが上がるから
ゴールが明確なので、今やっていることの意味が分かり、やる気が出やすくなります。「なぜこの作業をしているのか」が明確になるので、日々の業務にも意義を感じられるようになります。
時間の使い方が変わるから
逆算思考を身につけると、「この1時間で何をすべきか」という意識が自然と身につきます。結果として、時間の無駄遣いが減り、生産性が向上します。
創造的な解決策が生まれやすいから
ゴールから逆算することで、従来の方法にとらわれない新しいアプローチを考えやすくなります。「このゴールを達成するためには、今までとは全く違う方法が必要かもしれない」という発想が生まれやすくなるのです。
"できる人"に学ぶ逆算思考の実践法
では、具体的にどうやって逆算思考を実践すればいいのでしょうか?ここでは、"できる人"が実践している6つのステップをご紹介します。
1.明確なゴールを設定する
まずは、達成したい明確なゴールを設定します。例えば「3ヶ月後に新規顧客を10社獲得する」といった具体的なものがいいでしょう。このとき、単なる数値目標だけでなく、「どんな顧客を」「どのような方法で」獲得するのかまで具体的にイメージすることが大切です。
2.ゴールから必要なステップを洗い出す
ゴールを達成するために必要なステップを、ゴールから逆算して考えます。新規顧客獲得なら「商談」「アポイント取得」「リスト作成」などのステップが考えられますね。さらに、各ステップで必要なリソース(人、モノ、金、情報)も洗い出しておきましょう。
3.各ステップの締め切りを設定する
各ステップに締め切りを設けます。例えば「2ヶ月後までにアポイント20件」といった具合です。これにより、進捗管理がしやすくなります。締め切りを設定する際は、余裕を持たせすぎず、かといってタイトすぎもしない、適度な緊張感のある日程を心がけましょう。
4.今すぐ取るべきアクションを決める
逆算してきた結果、今日明日にやるべきことが明確になるはずです。それを具体的なタスクに落とし込みましょう。例えば「今日中に見込み顧客リストを5社作成する」といった具合です。
5.定期的に進捗を確認し、軌道修正する
計画通りに進んでいるかを定期的(例えば週1回)にチェックします。遅れている部分があれば原因を分析し、計画を修正します。逆に予定より早く進んでいる部分があれば、次のステップを前倒しで始めることも検討しましょう。
6.成功体験を積み重ねる
小さな目標から始めて成功体験を積み重ねることで、逆算思考のスキルは磨かれていきます。最初は1週間後、1ヶ月後の小さなゴールから始めて、徐々にスケールを大きくしていくのがコツです。
逆算思考で仕事を再設計しよう
さて、ここからが本題です。この逆算思考を使って、あなたの仕事を再設計してみましょう。
現在の仕事を棚卸しする
まずは、今やっている仕事を全てリストアップします。日々の業務、週次・月次の定例業務、不定期に発生する業務など、できるだけ細かく書き出しましょう。それぞれの業務にかかっている時間も併せて記録します。
半年後の理想の状態を描く
半年後、仕事がうまくいっている状態を具体的にイメージします。単に「忙しくない状態」ではなく、「どんな成果を出している状態か」「どんな評価を得ている状態か」をできるだけ詳細に描きましょう。
理想の状態に必要な仕事を洗い出す
その理想の状態を実現するために必要な仕事を書き出します。現在やっている仕事の中から必要なものを選ぶだけでなく、新たに始めるべき仕事があれば追加します。
現在の仕事と比較する
現在やっている仕事と、理想の状態に必要な仕事を比較します。このとき、以下の4つに分類すると良いでしょう。
現在もやっていて、今後も必要な仕事
現在はやっていないが、今後必要になる仕事
現在やっているが、今後は不要な仕事
現在もやっていないし、今後も不要な仕事
仕事を取捨選択する
理想の状態に必要ない仕事は思い切って省きます。「今までやってきたから」「誰かに言われたから」という理由で続けている仕事はないでしょうか?それらを大胆に見直す良い機会です。
逆に、必要だけど今やっていない仕事があれば追加します。新しいスキルの習得や、新規プロジェクトの立ち上げなどが該当するかもしれません。
新しい仕事の進め方を設計する
整理された仕事を、逆算思考で組み立て直します。各仕事の締め切りや優先順位を設定し、効率的な進め方を考えましょう。
このとき、以下の点に注意してください:
重要度と緊急度のマトリクスを使って優先順位をつける
類似の仕事はまとめて行う時間帯を設ける
集中力が必要な仕事は、自分のベストパフォーマンスが出せる時間帯に配置する
細切れの時間でもできる仕事(メールチェックなど)は、隙間時間を活用する
PDCAサイクルを回す
設計した新しい仕事の進め方を実践し、定期的に振り返りを行います。うまくいっている点、改善が必要な点を洗い出し、常に仕事の進め方をブラッシュアップしていきましょう。
周囲を巻き込む
自分一人で仕事の進め方を変えるのには限界があります。上司や同僚に自分の考えを説明し、協力を仰ぎましょう。「こうすれば、チーム全体の生産性が上がる」という提案ができれば、周囲の理解も得やすくなるはずです。
まとめ:未来から考えれば、今すべきことが見えてくる
いかがでしたか?逆算思考と、それを使った仕事の再設計法について理解できたでしょうか。
この方法を実践することで、あなたの仕事の進め方は大きく変わるはずです。無駄な作業が減り、本当に必要な仕事に集中できるようになります。その結果、生産性が上がり、残業も減っていくことでしょう。
今日から、仕事で悩んだときは未来のゴールから考えてみてください。きっと、今すべきことが明確に見えてくるはずです。
そして、この逆算思考は仕事だけでなく、プライベートの目標達成にも応用できます。「3年後に留学する」「1年後に資格を取得する」といった個人的な目標にも、ぜひ活用してみてください。
最後に
この記事を読んで「なるほど!」と思った方は、ぜひ「フォロー」「スキ」をお願いします。また、「逆算思考を使ってみたらこんな効果があった」といった体験談があれば、コメントで教えてくださいね。
一緒に、未来から考える効率的な仕事術を身につけて、理想のワークスタイルを実現していきましょう!
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