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インボイスに関する追記(2023年08月時点)

こんにちは!中川治之です。
連日猛暑で大変ですね。
僕の作業部屋は2階にあるのですが、熱気が上にこもるせいかエアコンがあまり効かず、僕もPCも悲鳴を上げています。

今回は、以前に投稿した『インボイス』に関する記事の追記として、現在(2023年08月時点)の思いなどを書きたいと思います。

前回の投稿から方針を転換しておりますが、いろいろ考えた結果なのでご了承ください。
ちなみに、今後さらに方針転換する可能性もありますので、その時はまた追記をしたいと思います。

↓ 過去記事はコチラです ↓

基本的に前の記事の続きなので、「10章」からということにいたします。

Ⅹ 追記

2023年8月追記:
当記事を書いていた当時は、最終的にインボイス登録する方向で考えていましたが、その後、同業者の方のお話を聞いたり、政府の動向や自分の経済状況などを鑑みた結果、いったんは免税事業者のままで様子を見ることにしました。

…投稿当時に読んでくださった方、すみません、方針を変えました。

制度開始まで2カ月となり、実際に取引先からインボイスに関する通知が届き始めています。

ある企業さんからは、

制度が始まったら適格請求書発行事業者としか取引しないので、速やかに登録して欲しい。
また、適格請求書発行事業者になったら取引を続けるが、インボイスの事務コストが増えるため、そもそもの単価を下げて欲しい。

という『圧』のあるご連絡がきました。

この企業さんの場合は、圧力を掛けてくる時点で論外ということもありますが、僕が現状、適格請求書発行事業者になる予定はないので、いずれにしてもお取引がなくなることは確定しています。

いっぽう、他のクライアントさんからも、

免税事業者のままの人には制度開始後は消費税分の報酬を支払わない予定です。

というご連絡もありました。

こちらのクライアントさんとは非常に懇意にさせてもらっており、今後も良い作品を作るためにお付き合いを続けたいと思っているかたです。

この場合がとてもツラいです。
同時に、この仕組みを考えた側の悪辣さ、狡猾さ、そして罪深さを感じます。

僕が免税事業者である以上、クライアントさんは僕に消費税分の報酬を支払ったとしてもその証明ができないので、仕入税額に計上できず、納税額が上がってしまいます。

つまり、クライアントさんは僕のような免税事業者と国との板挟みになってしまうわけです。

ですから、制度が始まったら消費税分の報酬を支払わないという企業さんのご判断も理解できます。

はじめからフリーランスを買い叩くようなひどい企業さんなら、公正取引委員会の見解なども踏まえて対抗しようという気にもなりますが、大事なクライアントさんとはこんなことで揉めたくないと思うのが自然な感情だと思います。

結局は、クライアントさん側が折れて、

納税額が高くなっても免税事業者に消費税を払う

もしくは免税事業者側が折れて、

a. 消費税分の報酬をもらうことを諦める
b. 単価を下げる
c. 適格請求書発行事業者になる
のいずれか

という、どれを採ってもクライアントさんと免税事業者のどちらかが収入減になる選択を迫られることになります。

末永く仲良くしたいと思っているクライアントさんと、こんなヒリヒリしたやり取りをしないといけない。

今も、そしてこれからも、免税事業者と企業の間で、こういう本来、不要な摩擦がたくさん起こるように思います。

政府の人たち、これだけでもこの国の生産性を大きく下げていると思いませんか?

インボイスは、将来的な消費税増税のための仕組みづくりをしているように思えるというのも反対したい理由の一つです。

言いたいことはまだまだありますが、追記が長くなってしまったのでこれぐらいにしたいと思います。

いろいろな理由でインボイスには反対ですが、正直、一番のネックは「めんどくさい」ということに尽きます。
逆に言うと、手続きがめちゃくちゃ楽だったらそれほど抵抗しないかも知れません。

たとえば…

マイナンバーカードを持っている個人事業主は自動的に適格請求書発行事業者になる。
かわりに、確定申告、消費税計算、納税、還付まで自動で処理される。

ぐらいのことをしてくれたらかなり文句はないんですがね…。
いつかはこうなるんだろうか。
マイナンバーカードもトラブルばかりですが、どうせ国民のお金を使ってやるならとことん便利で安全なものにして欲しいです。

それでは最後に、インボイスにまつわる二次被害を1つ挙げます。

これはどうしたものか…

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