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AIFA SOZO部のまみこさん「エデュケーターサロン」

皆さんこんにちは!AIFA SOZO部のまみこです。

もう12月も半分が過ぎ、2023年もいよいよラストスパートですね。
今年は皆さんにとってどんな年だったでしょうか?私にとってはゆっくりな時間と忙しい時間がグルグルしながらも、沢山の人と繋がり合えたとても心温まる1年だったなと思います。

繋がったご縁として存在が大きかったのが、AIFAエデュケーターサロンとGPB Educator Salonのコミュニティです。

実は、私が大学院生だった頃からずっと「いつか実現したい…!」と考えていたのが、アカデミックな世界にいる研究者と教育現場に携わる先生たちとを繋げるコミュニティ作りでした。そして、ちょうどAIFAのサロンに参加してくれている現役教員の方々や、Global Play Brigade (GPB) というコミュニティに集まる世界中の教育者の方々と知り合う機会に恵まれ、「これは遂にあの夢が実現できるかも…!?」とわくわくしていた時に、ひかるさんから「Educator Salon始めませんか?」というお声がけをいただき、もう次の瞬間にはサロンの運営について話し合っていました。笑

ということで、今回はこれらのサロンにどのような人たちが参加しているのか、毎回どのような話で盛り上がっているのか、そこから考えたことなどを皆さんに共有したいと思います!ただし、内容が盛り沢山すぎるので笑、今回は、まずAIFAエデュケーターサロンのお話に絞ってシェアしたいと思います。(GPB Educator Salonのお話はまた別の機会にお届けします!)

AIFAのエデュケーターサロン

さて、AIFAエデュケーターサロンは2023年4月から、隔週の月曜日の夜に60分~90分で開催しています。

こちらにはAIFAコミュニティで繋がりを持った公立・私立の高校教員、大学教員、特別支援学校や語学学校の教員、教員を目指す若者や現役高校生などなど、教育の現場に様々な立場や角度から携わっている人たちが参加しています。

トピックは、職場で起こった出来事や最近考えたこと、モヤモヤしていることなどで、毎回その場に集まった人たちの「場力」に導かれるままぬるっとお喋りが始まります。かと思ったら本質的な「対話」でどんどん話題を深ぼっていくという、まさにファシリテーターの集まりといった感じです。

この4月から色んな話をしてきましたが、よく話題に上るのが「現代の教育における『指導』とは」という内容です。

ちょうど部活動の顧問をしている先生方も多く、進路指導や生活指導に加え、スポーツの世界における教育、「勝ち負け」の価値観などについても熱く語り合っています。もちろん、特に上記のトピックに関しては「正解」など無いため、皆それぞれの経験値や知識としてインプットした内容、その場その場で感じ取った感覚値をベースにシェアしたいことを率直に伝えあっているのですが、毎回心がハッとするような瞬間がいくつも訪れます。

例えば8月のサロンでは、夏の甲子園を通して浮かび上がった「スポーツ教育の進むべき方向」に焦点を当て話をしました。最新の傾向として、「勝利」だけでなく「自己成長」と「楽しむこと」が以前よりも注目されだしたことは、個人的には喜ばしいことだと思います。一方で、「勝負」に拘るプロセスには「犠牲」がついて回る(例えば、部活動以外の自由な時間や髪形の制約など)ということがいまだに「美談」として語られることにモヤモヤを感じました。そして、依然としてパワハラの問題が広く議論される中で、あまりにも「寄り添い」が強調されすぎると、何か問題が生じた際には指導者がすべての不利益や不公平を被る状況が発生しているという事実にドキッとしました。

このような心のザワツキはすべて、実際に現場で生徒と対峙している先生方ならではの視点や経験をシェアしてもらって初めて、自分の中に落とし込むことが出来た価値観でした。

また、11月のサロンでは「自由と自己責任」について掘り下げて話をしました。現代を生きる子供たちや我々には、以前に比べて沢山の情報と選択肢が与えられている一方、どの選択肢を選ぶのか、その結果どんなことになるのか、すべて自分で責任を持つことが求められています。ですが、いったいどのくらいの人が(私も含めて)その覚悟を持って生きているでしょうか。知らないうちにかけられている重たい負荷にのしかかられ、うまく息を吸うことが出来なくなった人もたくさんいるはずです。

特に、まだまだ人間の土台を築いている段階の若者たちにとっては、気付かない間に蓄積された精神疲労にどう向き合っていいのか、どう対処していいのか、全くの丸腰の状態です。そんな状態なのに、この先の進路を「自分で」選択するという試練が訪れ、大半の生徒が漠然とした不安を抱えたまま10代後半の輝かしい日々を過ごしていくわけです。そして、それは同時に進路指導をする教員にとっても大きな心の負担となっていることを、このサロンを通して改めて実感しました。

私が大事にしていること

私は個人的に、「苦しみ」や「困難」は避けて通るものではなく、人生を豊かにしてくれる大切なギフトだと思っています。もちろんもがいている最中は「早く楽になりたい!」と思っているのですが、乗り越えたその先に希望を持ちながらなんとか耐え抜いた経験があると、どんな状況に陥っても「私なら大丈夫」という根拠のない自信と勇気に繋がってくると信じています。

ただ、自分が苦しい状況にいるという自覚、それに向き合うために必要な自分との対話について、あまりにも無知かつ無自覚に育ってしまうという、悲しい現実があります。自分のココロの状態に敏感であること、どんな自分にもYes, Andしてあげられること、その為に自分ともっと仲良くなること。そのすべてにおいて、ファシリテーションの力が不可欠です。

自己責任という「苦しみ」と隣り合わせに生きている現代人を育てる教員として、出来ることはなにがあるだろう。どう在れるだろう。先生方もまた、葛藤の日々を過ごしています。じっくり観察し見守りつつも、必要な時にそれぞれに合った支援をしていくこと。それが、教育者として求められていることなのは間違いないと思います。

ただし、先生も人間です。先生も生徒も、保護者も学校経営者も、みんな同じように葛藤を抱えて生きている仲間です。教育の現場は、そこにいる全員で創り上げていくものであり、みんながお互いにYes, Andしながら見守り合い、支え合ってこそ、真の意味での「教育」が実現するんだな、とこのサロンを通して改めて学びました…!

そして、この学びの場を一緒に創り上げてくれている参加者の皆さんに、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。いつもありがとうございます!

ということで、2024年もAIFAエデュケーターサロンは継続して開催していきます!

このNever Ending Journey(終わらない旅)を一緒に楽しみたい方、ぜひ是非こちら↓からご登録ください♪

参加費は無料です!

そして、また別の機会にインターナショナルなコミュニティから成るGPB Educator Salonの内容についてじっくりお届けしますので、お楽しみに!



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