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定年退職後に在宅翻訳で稼ぐことは可能か?

私は、本当に毎日のように

「定年後、在宅で翻訳の仕事をしたいと思っているのですが・・・」

というご相談を受けます。

なので、今日は「定年退職後に在宅翻訳で稼ぐことは可能か?」というテーマで私の考えをお伝えしたいと思います。

あくまでも、私の個人的な翻訳経験から言うと・・・という話なので、全ての方に当てはまるわけではありませんが、ご参考にしていただけると幸いです。


定年後に在宅でのんびり翻訳・・・は実現可能か?

「定年後に在宅翻訳」という夢を持っている人のほとんどは、在宅でのんびり翻訳をしながら、老後の生活を豊かにする収入が欲しいと考えていると思います。

確かに、フルタイムでバリバリ働くわけじゃないけど、家でちょっとした時間に英語を活かして翻訳をして、世の中のお役に立ちながら、収入もゲットできたらうれしいですよね。


在宅翻訳は優雅じゃない

で・・・

いきなり夢を砕くようで申し訳ないですが、
「在宅翻訳って、そんなに優雅じゃないですよ・・・(;・∀・)」
と言いたい。

それぞれの方の状況や英語力にもよりますが、「翻訳未経験者(あるいは経験の浅い人)が定年退職後に翻訳で稼ぐのは、かなり厳しい」というのが私の考えです。


翻訳には、高い英語力もさることながら、PCスキルが超重要です。様々なツールや辞書を使いこなせることも実力のうち。元々IT系に強い人なら良いですが、そうでなければ、定年退職後に新しいツールを使えるようになるには、かなりの努力が必要でしょう。

在宅翻訳で「稼ぐ」なら、フルタイム(かそれ以上)の時間を割いて、髪を振り乱して翻訳に没頭する覚悟が必要です。それこそ、孫との時間も犠牲にして。

そして、それだけ時間を割いて必死にやったとしても、コンビニのバイトよりずっと少ない時給かもしれないことも覚悟しないといけません。


コネがない状態で、在宅翻訳の仕事を見つけるのは至難の業

さらに、そんなに割に合わない仕事な上に、その仕事を得ることも簡単ではありません。

多くの場合は、トライアルを受けるなどして仕事を受注することになりますが、在宅翻訳をやりたい人は山のようにいます。

つまり、ライバルがめちゃくちゃ多い。

仮に翻訳講座で翻訳の勉強をして、トライアルにやっとの思いで合格しても、仕事が「定期的に」もらえるかどうかは全く別の話です。


翻訳経験が浅い人が定年後に在宅翻訳をする一番の近道

私が考える、翻訳経験が浅い人でも定年後に在宅翻訳をするための一番の近道は、これまで経験してきた仕事や、築いてきた人脈のつながりで翻訳の仕事を見つけることです。

一番可能性があるのは、現役時代に勤めていた会社から翻訳の仕事を受注することです。

会社の事情や専門用語などを知っている人に翻訳を任せられるなら、会社にとってもありがたいのです。あなたの性格や仕事ぶりを相手も知っていますしね。

翻訳エージェントなどを通さず直接の人脈から仕事を得る場合、単価が高くなるかもしれないというメリットもあります。

でも、そういうコネや、現役時代に勤めていた会社に翻訳案件がなく、翻訳経験もほとんどない場合は・・・?


英語を活かしてボランティア翻訳で社会貢献という道

でも、定年後の翻訳は、必ずしも収入を得るためではなく、自己研鑽や生きがいのためという場合もあるでしょう。

収入がなくてもいいなら(=ボランティアでいいなら)、仕事の見つけ方、働き方はいろいろあります。得意な英語を活かして誰かの役に立つのは、素晴らしいと思います。

私も、ありがたいことに収入は他で確保できているので、知人に頼まれて、あるいは自ら志願して無償でさせていただいている翻訳も実はたくさんあります。


無償の在宅翻訳者は、たとえば国際支援団体がよく募集をしていたりします。具体的には、スポンサーと現地の子どもの手紙のやりとりを翻訳するボランティア翻訳者などです。

高度なPCスキル等は必要とされないので、翻訳のプロになるにはあまり自信がない人でも挑戦しやすいと思います。

在宅翻訳ボランティアを募集している(していた)団体の例:
ボランティアとして|国際協力NGOワールド・ビジョン・ジャパン
応募内容 | ボランティア | チャイドク
※私は上記の団体とは無関係で、この翻訳ボランティアはやっていません。


なので、「老後を優雅に翻訳でもしながら・・・」という何となくのイメージで翻訳に興味があった場合は、ボランティアで翻訳をするか、翻訳以外で経験やスキルを活かす道を探した方が、実り多い日々になるかもしれません。

以下、翻訳の仕事について、私の本館ブログにも記事を書いています。よかったら、合わせて参考にしてください。

翻訳者になるという夢を後回しにしない

そして最後に、「翻訳者になるのが夢だけど、今はその実力がないから定年後に」と考えているなら、その夢を定年後まで後回しにする必要はないと思うのです。

今のお仕事を続けながらでも、できることはたくさんあります。日々、英語力を高めるために勉強することはもちろん、翻訳の通信講座を受講しても良いし、翻訳コンテンストに応募してみるのもありです。

定年まで待たなくても、在宅翻訳者としての道が開けるかもしれません。あるいは、翻訳修行のおかげで高い英語力が身について、会社員としての仕事の幅が広がるかもしれないし、今後につながる良い出会いがあるかもしれません。

できることを今、始めてみましょう!というわけで、翻訳者を目指す人に何かのご参考になったら幸いです。


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