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ツンデレ童話(4)金のツンデレと銀のサドデレ

 誠実で勤勉なデレ娘ジュリアは、 #クルーズ船 の甲板から誤って大切な『ツン』を海に落としてしまいました。それ以来、彼女は『ずっとあなたのそばにいたいな…』や『あなたがいるだけで、世界が輝いて見えるの…』といった『デレ語』しか話せなくなり、絶望の涙を流していました。

 すると海の中から #ポセイドン が現れました。ポセイドンとは言っても、オリガが喜びそうな #SLBM #潜水艦発射弾道ミサイル )のUGM-73ではありません。

 この物語のポセイドンとは、ギリシア神話の最高神ゼウスに次ぐ圧倒的な強さを誇る #オリュンポス十二神 のことです。ポセイドンは世界中の海だけでなく、地震や地下水の支配者で、泉の守護神です。勿論、 #福島第一原子力発電所 の高濃度の #放射性物質 を含んだ #汚染水 もポセイドンの管轄だったので、霞ヶ関の #経済産業省 #TEPCO の前で座り込みの抗議をしていたこともあります。

 ダンデレのポセイドンは、泣いているジュリアに『どうしてそんなに悲しんでいるの? 何かできることがあれば言ってごらん』と優しく声をかけました。

 しかし、大切な『ツン』を失ったデレ娘は『お帰りなさい、ポセイドンさま。 #萌え萌えキュン』としか言えず、会話が成り立ちませんでした。

 ところが、海の神であるポセイドンは海底から『金の癒し系ツン』を取ってきて、『これが、君が海に落とした24金の癒し系ツンかな? 何度でも潜って君の役に立てるからね』と心を込めて言いました。

『違いますぅ、ポセイドン様♡ちゅきちゅき♡』と真摯に答えたジュリアに感心したポセイドンは、次にスターリングシルバー925の『銀のサド』を取ってきて、『これが、君が海に落とした銀のサドかい? 君のためなら何度でも海に潜って探し出すよ』と優しく言いました。

 しかしジュリアは『違いますぅ、ポセイドン様♡私が落としたのは鉄のツンなのらぁ♡』と、指でハートマークを作りながら萌えポーズで答えました。

 ポセイドンは彼女の萌えポーズに萌え萌えキュン♡となってしまい、海底から持ってきた『金の癒し系ツン』、『銀のサド』、そして『鉄のツン』の全てをジュリアに渡しました。それを受け取ったジュリアは、『あんたバカじゃないの? ツンっていったら、この鋼の鉄のツンに決まってるじゃない! あんた神様なのにそんなことも知らないの!』と鋭い #ツンデレ 言葉を浴びせかけました。

 ツンデレに弱いダンデレのポセイドンは、『ボ、ボクだってキミの鉄のツンのファンだよ。でも、でも…』とデレてしまいました。

 鉄のツンを取り戻したジュリアは、ポセイドンからもらったばかりの『銀のサド』を使って、『ふ~ん、あなたも意外と可愛いところがあるのね。わざと間違えて金や銀の萌えアイテムを持ってきたのね? 正直に答えないと、もう話してあげないわよ』と、ポセイドンのサド心を挑発しました。

 ポセイドンは『いや、違うんだ。でも、キミと話がしたかったのは本当かもしれない♡』と恥ずかしそうに答えました。

 ジュリアは金の癒し系ツンの威力を試すために、『ポセたんって強力過ぎる神様だから、みんなから怖がられて寂しかったのね。私も鉄のツンをなくして寂しかったから、あなたの気持ちがわかるわ。でも、神様がナンパするなんて最低だわ! だからって嫌いとかそんなんじゃないのよ♡』とさらにポセイドンのサド心を刺激しました。

『ボ、ボクってやっぱりダメな神様かな…。でもキミのことを…』と言葉に詰まるポセイドンに向かって、ジュリアは『神様が人間のことを好きになるって素敵じゃない。あなたは神様にしては、可愛いところがあるのね。だ、だからって、わたしがポセたんのこと好きになったわけじゃないからね! でも嫌いじゃないから、またクルーズ船に乗ったら、今度はデレを海に落としてあげるわ♡』と赤面しながら言いました。

や、約束だよ! また海に来たら絶対に『デレ』を落としてね♡

 ポセイドンは嬉しくなって、『や、約束だよ! また海に来たら絶対にデレを落としてね♡。ボクも今度キミと再開できるまでに、新しい萌えアイテムを探しておくから…』と答え、二人の素敵な関係が始まったのです。

つづく…

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