武器兵器調達課#44: 「パーミット級潜水艦」
今回は「パーミット級潜水艦」について見て行きましょう。
「パーミット級潜水艦(Permit-class submarine)」: アメリカ海軍の攻撃型原子力潜水艦です。1961年から1966年の間に29隻が建造され、アメリカ海軍の潜水艦戦力の近代化に大きく貢献しました。
パーミット級は、対潜戦を第一の任務とし、速力よりも静粛性と探知能力を重視して設計されました。 初めて流線型の船体を採用したほか、ソナーやレーダーなどの探知機器も強化されました。
また、氷海行動を念頭に置いてセイルの構造を強化し、浮上時の深度管制を容易にするため、セイルプレーンの装備位置を低くし、なおかつ、90度まで旋回可能としている。
パーミット級の主なスペックは以下の通りです。
全長:92.3 m
全幅:10.3 m
排水量:5,050 t
速力:25ノット(水中)
兵装:Mk48魚雷
乗員:125名
パーミット級は、冷戦期の海軍戦略において重要な役割を果たしました。 ソビエト連邦の潜水艦に対抗するため、アメリカ海軍は潜水艦戦力の増強に努め、パーミット級はその一翼を担ったのです。
パーミット級は、1990年代までに退役し、その任務はスタージョン級やシーウルフ級などの後継艦に引き継がれました。
パーミット級の名称は、アメリカ海軍の潜水艦に与えられる伝統的な命名規則に従って、北米に生息する魚類の名前から取られました。
パーミット(Permit):アメリカ東海岸に生息するトゲウオの一種
だそうです。
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