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そして誰もシリーズ

 この作品集は、短編小説の本文よりも自己解説が長く、さらにその自己解説を超えるほどコメント欄が充実しているという、画期的な特徴を持つ作品群です。

 タイトル『そして誰も~なった』で始まり、最終行がタイトルと同じ結末で締めくくられることが、この作品集の顕著な特徴です。

『~なった』の部分には、『泣けなくなった』、『笑えなくなった』、『怒れなくなった』、『遊べなくなった』、『愛せなくなった』、『食べられなくなった』、『泳げなくなった』、『祈れなくなった』、『考えられなくなった』、『書けなくなった』、『盗めなくなった』、『差別できなくなった』、『サボれなくなった』など、AIの普及により生じる様々な能力の喪失を、AI倫理の観点から考察します。『叱れなくなった』などは、すでに顕在化している問題を指摘します。

 このシリーズ全100話を通じて、AI倫理に関する誤解を明らかにし、AIと倫理の関係が初めての人でも、AI倫理の議論の基礎を理解できるように、情報を分かりやすく提供することを目指しています。

#武智倫太郎


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