EGO～ドビュッシーを聴きながら

自分とはなんだろう。

自我、エゴ。

幸せに生きるためにエゴは必要か。

悟りに近づくためエゴを捨てるべきなのか。

エゴをなくせば心はフラット。

それはある意味平穏で、悩みのない状態。

みんなが悟りにいたったら、平和な世界。

争いはなくなるだろう。

だけどそれも退屈なんじゃない？

僕らが生まれたのはありとあらゆる感情を味わいつくすため。

美しい花も、毒のある花も。

こんなに色とりどりの世界で心を動かされないのはもったいないな。

煮え滾るような怒りも、沈み込むような悲しみも。

ここでしか味わえない。

死んでしまえば、今みたいな感情はなくなる。

みんなかぎられた時間を生きてる。

地球にやってきたのは、地球でしかできない経験をするためで。

それはバラエティの豊かさだと思うんだ。

好きにやればいい。

個性を楽しむ。

あるがままの自分の賛否はわからないけど。

もし明日目が覚めたとき、記憶が何もかもなくなっていて、見ず知らずの街に放り出されていたとしたら？

それはもう自分ではない？

今の個性を楽しんでいいような気がするよ。

きっと意味はある。

まだその正体は見えなくとも。

この世を去るときになんとなくわかるんじゃないだろうか。

そんなに考えすぎなくても大丈夫。

それじゃあおやすみ。

いい夜を。