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【5】2019 秋、マレーシア・シンガポール

Day,5
最高の街※ただし金持ちに限る

窓のない部屋で目覚めたシンガポールの朝。
今日の予定といえば、また長距離バスに乗ってクアラルンプールに向かうぐらいで、ここシンガポールですることなどほとんどないのだが、手元にあるのが30シンガポールドルあまりではお土産も買えない。
少しは両替する必要がありそうだ。
両替屋に向かうついでに軽く朝食も済ませてしまおう。

D-福建麺-シンガポール

ホテルを出てカフェを物色しながら朝のシンガポールの街を歩く。
と、昨晩賑に皆が食事をしていたカフェが開いていた。
喜園咖啡店。
カウンターのショウケースに並ぶオカズと、叔母さんがボウルで混ぜ混ぜしている麺をチョイスして盛り合わせるスタイルのようだ。
指差しで揚げ豆腐、ソーセージ、茶色の麺をチョイスして注文。辛いソースもつく。
これとアイスコーヒー。
併せて3シンガポールドル、240円足らず。
入国してからというもの、物価にギョッとしていたので、この価格はたすかった。
茶色い麺は、マレー半島名物のホッケンミーらしい。漢字で書くと福建麺。
甘辛ソースで味付けされた中太の焼きそばといった感じだ。
多分、中国の福建省にはない料理だが、美味かった。
シンガポールに来た際にはぜひお勧めしたい。

両替を済ませたら、ホテルに戻ってチェックアウト。
荷物を預けて、世界一の空港と呼ばれるチャンギ国際空港へ。
シンガポールでも有効なGrabでタクシーをピックアップする。
何気なく料金を見てみると、請求料金のアラビア数字自体はマレーシアと大体同じ。
でも、1シンガポールドルは約3リンギット、つまりお値段は3倍だ。

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チャンギ国際空港に到着すると、幾何学的な建築の中に存在する溢れるほどの樹木に圧倒される。
チェックインはキノコのように地面から生える自動チェックイン機。
地下のフードコートでは、QRコードで注文サイトにアクセスしてオーダーする。
その全てが単なる成金趣味を超えたスマートさ、洗練されたデザインだ。
未来的すぎてちょっと現実感がない。
旅行趣味の同僚や友人に聞くと皆「シンガポールは綺麗で発展している」という。
確かにそうだけど、実際に見てみると、もはややりすぎ感すら感じる。
フードコートで頼んだポークライスとスープのセットは25シンガポールドル、約2,000円。
ここでは何をするにも金がかかってしょうがない。

ホテルに戻って荷物をピックアップし、マレーシア、クアラルンプール行きのバスが出るスタービスタモールに向かう。
既にチケットの予約と支払いは済んでいるので、スムーズにチケットを受け取ることができた。
しばらくピックアップポイントで待っていると、定刻より15分遅れた15:00、マレーシア・スバンジャヤ行きのバスが到着し、自分も含めた乗客が搭乗すると、スムーズに発進した。

バスが出発すると、やがて雨が降ってきた。
シンガポールは入国も雨、出国も雨、いずれも車内で迎え、濡れることはなかった。
シンガポールは隅から隅まで清潔で、スマートで、食事も美味しく、英語も通じ、バスの遅れも受付のお姉さんがアナウンスしてれるほどで、自己の信念という極めて個人的な内心の問題以外は不安なことは何もなかった。
今まで、初めての海外旅行はどこがいいかということを聞かれたら、韓国か台湾と答えようと思っていたが、安全性や確実性、清潔さ、スマートさならシンガポールだ。
初めての海外旅行はきっと素晴らしいものになるだろう、あなたにお金がたくさんあれば。


キングサイズのベッド再び

シンガポール、マレーシア間の出入国処理も終え、バスに揺られる事6時間、個人的に立てていたスケジュールを大幅にオーバーして、バスはスバンジャヤ駅に到着した。
ちょっと不安だった鉄道、LRTだが、コイン式の切符の購入もわかりやすく、車内も綺麗だった。
何より複雑な乗り換えがないのがいい。

LRTはKLセントラルに到着、Grabでタクシーが捕まらなかったので、チケット制のタクシーでホテルに向かう。
イスタナホテル・クアラルンプール、23時の到着。
日本人専用ロビーもあるここが、今回の旅行で最後の宿だ。
一泊7,000の部屋のベッドはキングサイズだった。

今までの旅行などで撮った写真(今旅行の写真は審査中)

ご支援いただけるとラグビー見ながらビールが飲めます、もしくは同僚や友達への海外旅行時のお土産を増やすことができます。嬉しい。