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再現性のあるブランド・コンセプトの作り方

▼ブランディングの仕事をしていると、次のような質問をよくされます。


『なんだかんだ言っても、ブランド化って難しいんでしょ?』



この質問への答えはいつも一択。

『難しくもあり、簡単でもある』です。



事実、自己流でブランド化に取り組んでもブランドは中々できません。
そのような方からするとブランド化は難しいと思われているでしょう。

少なくとも、先のような質問をされる方はそう感じていると思います。


では、『簡単でもある』というのはどういう意味なのでしょうか?


せっかくなので少し考えてみてください。

ヒントは“再現性”です。


▼私のようなブランディングの専門家が関わると、A社はブランド化できて、B社はブランド化できない…なんてことはありません。
(そんな人は専門家と名乗ってはいけません)


たとえば、私が関わった一部のブランドでいうと…

・不動産会社さん
・植物の専門店さん
・一級建築士事務所さん
・エクステリア(外構)会社さん
・プロ用雨合羽のメーカーさん
・光ファイバーメーカーさん
・学習塾さん
・バターサンドの専門店さん

などなど、サポートしている内容は会社によって様々ですが、どのような業種・業態、さらに言うと事業の大小に関わらず、ブランド化することは可能です。

ここは100%言い切れます。

つまり、再現性があるのです。


▼では、私と自己流でブランド化に取り組む方との違いはどこにあるのでしょうか?


それは『型』があるかどうか。

歌舞伎役者の故・中村勘三郎さんは、生前『型』について次のように語っていました。



『型を破るから型破り、型がなければ形無し』

これは歌舞伎の話だけでなく、ブランド化にも基本となる『型』がないと、容易にはできません。仮にできたとしても再現性はなく、不十分なものになる可能性が高いです。

ちなみに、ブランドを作るための『型』はこちらの8ステップです。

出典:一般財団法人 ブランド・マネージャー認定協会


この『型』を使ってブランド化に必要なコンセプトを策定します。


▼ただし、『型』を知っていたとしても、それだけでは何の意味もありません。

空手の本を買って読んだとしても、実践でまるで役に立たないのと同じです。

たとえば、ステップ1の『環境分析による市場機会の発見』と言っても、一体何をどう発見すればいいのか分からないと思います。

必要なのは、その『型』を使って何をすればいいのか、です。


その『型』のプロセスを事細かに、そして漏れ抜けなく記したのが、『ブランドステートメント』と呼ばれるもの。

小規模分譲地ブランドのブランドステートメント


ブランドステートメントは、実際の『型』を使って進めた内容(アウトプット)を冊子にまとめています。

これを見ればそのブランドのすべての戦略を知ることができるだけでなく、『型』の運用方法も知ることもできます。


つまり、ブランドステートメントはブランド戦略の“秘伝のレシピ”であり、通常この資料は外部の方が見ることはできません。



▼今回、株式会社SUMUSさんのブランディング勉強会に登壇するにあたり、弊所の顧問先さまにご協力いただき、実際のステートメントの一部を公開することが決まりました。


さらに、公開するステートメントは全国ブランディング事例コンテスト2022で【ブランディング準大賞】と【SDGs審査員特別賞】をW受賞した日本でも有数のブランディング事例のものです。


今回のブランディング勉強会では、この希少なステートメントを使い、どのようにしてブランドコンセプトを策定したのかをレクチャーします。


対象のど真ん中は、工務店さんや不動産会社さんですが、選ばれるコンセプトづくりにご興味のある方にもお役立ちできる内容だと思います。

開催日時は、来週10月8日(火)15:00~17:00です。

コンセプトづくりにご興味のある方は、ぜひご参加ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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