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[社員インタビューvol.06]モノ作りを追求して生まれた、個人活動と仕事の循環

こんにちは、AID-DCCの皆川です。
先日引っ越しをして、部屋に何もない空間の中で、大音量でラップを練習してフリースタイルダンジョン出場を目指している今日この頃です。

今回は個人でもメディアアート作品を制作・発表している平尾さんに、今までご自身で活動された内容から会社との仕事の関わり方までインタビューに応えてもらいました!

平尾 修悟
DEVELOPER
岡山生まれ大阪育ち。
学生時代にメディアアート作品を制作、発表。
広告制作会社で研究開発やインスタレーション制作の経験を経て、2020年にAID-DCCに入社。

-はじめに、なぜ個人制作を始めようと思ったんですか?

平尾:元々は大学院でアート系のゼミで自主制作をしていたのがきっかけです。
自分で手を動かして制作することが好きだったので、AID-DCCで仕事をしながら作品作りを今も続けています。

自分が好きなモノを作ることでモチベーションを高くする

-制作をする中で意識していることを教えてください。

平尾:一番大事にしていることは、自分がやりたいことをするということを大切にしています。
趣味みたいな感覚で活動しているので、自分の頭の中では仕事と別の考え方で自分のやりたいように作っています。
承認欲求のためだけにやっているわけではないですが、たまにSNSなどで公開をした時の反応を見たとしてもモチベーションが下がるといったことは意識しないようにはしてます。
あとはオリジナリティという点で、他の方がしていない表現を考えて作ることを意識してます。
他の方が作ったものだと2番煎じになりますし、自分もその方の作品があるなら良いかなと思ってしまうので、そこも制作をする中で意識している点の1つですね。

学生時代の作品と現在の作品との違い

-今までの主な展示作品をご紹介してください。

平尾:大学院生の時に「lapsedCamUnion」という作品を制作しました。
これは光の残像が動く映像という少し変わった映像が撮影できるカメラのような作品です。
当時はプログラミングも始めたばかりで、制作に関する知識もなく、手探りの状態で制作していました。
(中にハーフミラーが使われているんですが、ちゃんとしたハーフミラーは高価なので、窓ガラスに貼るようなフィルムを使って簡易ハーフミラーを使用していたり、学生らしい工夫もしていました。)
結果的に、この作品で学生CGコンテストというイベントで賞をいただくことができました。
自分でも作品作りができるんだと思いましたし、ちゃんと評価をしてもらえるんだと実感できたことは自主制作だけではなく、今の仕事に対するモチベーションにも大きく繋がっています。

大学院生時代の作品「lapsedCamUnion」

その他、「unbirthdays」という作品を制作しています。
以前、こういう表現をしたいとクライアントから参考映像として、高木正勝のGirlsという映像を共有いただいたことがあり、
なんでもないホームビデオのような映像なんですが、すごく印象的で感動しました。

プログラミングを始めた当初から、プログラムで生成されたものだけどアナログのような温かみのある表現に憧れがあり、今もそのような表現を模索し続けているんですが、Girlsの感動体験が、そういった自分の趣向とも重なって、なんでもない日常のシーンを印象的な思い出に変えられるよう作品を作っています。
また特に最近だと、2.5次元印刷という技術を利用させていただいて、これまでディスプレイ上での表現しかできなかった「unbirthdays」を、実際にその質感に触れられるものとして出力して作品にしています。
この印刷技術はまだ一般的なものではないので、技術を持つメーカーさんへ直接問い合わせて印刷をお願いしました。
普段の仕事でもクォリティをあげるために自ら進んで動くといった主体性が求められるので、そういった経験が、メーカーへ直接問い合わせるといった行動につながって、自分の作品作りでも活かされたように思います。

2.5次元印刷を使用した作品「unbirthdays」展示の様子
近づいて見ると、油絵のような立体感がある

社内の紹介から始まり、自分の意思で応募するまでに熱意が上がった

-最近ではどのような展示活動をされているか教えてください。 
平尾:社会人になってからはあまり展示をできる機会はなかったのですが、AID-DCC入社時に同僚から、「HOMEWORKS」という展示イベントを紹介いただいたことがきっかけで、展示活動を再開するようになりました。
HOMEWORKSとは、主に関西で活動するデジタル・メディアアート作家が日々制作しているものを展示する作品展で、このイベントは特に作家とお客さんの距離が近く、自分の作品の生の反応を感じることができます。
思っていたよりいい反応が返ってくることもあれば、自分では気づけなかったフィードバックをもらえることもあり、仕事ではなく自主制作として作品制作をしている自分にとっては、モチベーションを維持するいい刺激になっています。
その他最近だと、先程紹介したunbirthdaysという作品で、SHIBUYA ART AWARDというアートコンペの一般公募に応募し、入選までさせていただきました。
自信に繋がることもあれば、もう少し頑張れたなあと悔しい思いをすることもあります。
仕事も自主制作も同じで、できる限りいいものを作れるようにという熱意は持っていたいです。

NEWoMan YOKOHAMAで開催したデジタルインスタレーション「Color me」

-最後に平尾さんが想うAID-DCCについて教えてください。
平尾:自分の興味あることや好きなことをやらせていただける会社だと思います。
いろんなインプットができ、基本的なスキルも高めることができるので、
自主制作にも活かすことができ、さらにそれを仕事にも活かすことができています。
あとは、先端技術を開発している企業の体験会にも参加することが多く、その面白い技術を世に広めるためのコンテンツ開発のご相談をいただくこともあり、まだ誰も触っていない面白い技術を世界初で使うことができるのは、AID-DCCに在籍しているからこその貴重な体験だと実感しています。
自分で何かを作って展示をした経験がある人や、仕事以外でも手を動かしてモノ作りに夢中になれる人にとっては、非常に働きやすい会社だと思います。
AID-DCCに入りたい方や興味のある方は少しでもこの記事を読んでいただいて、参考にしてもらえると嬉しいなって思います。


AID-DCCでは、枠に囚われず、幅広くアウトプットできる環境があります。ぜひお気軽にご連絡ください。

協力:平尾 修悟
執筆:皆川 直紀

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