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あいだラボ・プレオープンイベント vol.3 -なぜあいだの哲学なのか?イノベーション、風土、邂逅 - (大室 悦賀氏・木岡伸夫氏)

こんにちは。
あいだラボ運営事務局です。

先日オープンしたばかりのあいだラボですが、すでにたくさんの反響をいただきありがとうございます。プレオープン第一弾第二弾に続き、第三弾のお知らせです。

あいだラボ詳細は↓↓↓をご覧ください


・あいだの探索・実践ラボ特設HP

あいだの探索・実践ラボ、始動します。



あいだラボには、二元論を超えて様々な視点からあいだを探索・実践していくための理論・方法論として、「森里海連環学」「サステイナブル・アントレプレナーシップ」「ポスト人間中心デザイン」の3つを軸に、それぞれ「あいだの生態系研究所」「あいだの哲学道場」「いのちのアトリエ」というゼミ的組織があります。


今回の第三弾では、「あいだの哲学道場」の世界を少し感じていただけたらと思っています。

ご出演いただくのは、「あいだの哲学道場」をナビゲートいただく大室 悦賀先生(⻑野県立大学 グローバルマネジメント学部教授 ソーシャル・イノベーション創出センター⻑ / 京都市ソーシャルイノベーション研究所所⻑)と、生命哲学や風土論を専門とする哲学者であり、あいだの哲学道場にも出演いただく木岡伸夫先生(関西大学文学部名誉教授)。

大室先生が研究・提唱されているサステイナブル・アントレプレナーシップは、他者や世界との「あいだ」を共有・生成する自己認知の拡張を通じて、持続可能な社会に向けたイノベーションを生み出していくための理論です。「あいだの哲学道場」では、サステイナブルアントレプレナーシップを手がかりに、既存システムや既成概念に囚われない新たな世界認識の獲得を試み、リジェネラティブ(再生的・共繁栄的)なプロジェクトや事業を起こしていくための自己内探究とシステム変容に向き合っていきます。

そして、ここにコラボレーションいただくのが生命哲学や風土論を専門とする木岡先生です。あいだラボの始動にあたってのnoteでも書きましたが、木岡伸夫先生は著書「<あいだ>を開く-レンマの地平」にて、

「どんなに自然を含めた倫理的共同体における振る舞いを考えようとしても、人間と自然の<あいだ>を認めない論理(ロゴス)を拠り所としている限り、近現代社会が直面する危機は乗り越えられないのではないか」
「地球規模の生態学的危機の根底にあるのは、人間による自然支配という単純な問題ではない。それと同時か、それに先立って、人は自然を支配するように他人を支配し、他人を支配するように自然を支配するという、幾十にも錯綜した支配ー非支配の構図が、問題を深刻化させてきた」
<あいだ>を開く-レンマの地平

ということを書かれています。

第六次絶滅期や人新世など生物多様性危機が警鐘され、生態系とのそもそもの付き合い方が問われている中、私たちはどのように新たな社会イノベーションや未来への希望を紡いでいくことができるでしょうか。

プレオープンイベント第三弾では、あいだの哲学や風土をキーワードに、お二人が「あいだの哲学道場」を通じてひらく世界を探ります。ぜひご参加ください。


<あいだラボ・プレオープンイベント vol.3 -なぜあいだの哲学なのか?イノベーション、風土、邂逅。(大室 悦賀氏・木岡伸夫氏)>



日程:7月19日(月)12:00-14:00

会場:オンライン(zoom)

参加費:無料
※後日視聴を希望される方は後日視聴チケットをお求めください
参加方法:下記Peatixページよりお申込ください。
https://aida-labo-preopentalk-3.peatix.com/
共催:京都市ソーシャルイノベーション研究所(SILK)

[出演者プロフィール]
・大室 悦賀(⻑野県立大学 グローバルマネジメント学部教授 ソーシャル・イノベーション創出センター⻑ / 京都市ソーシャルイノベーション研究所所⻑)
1961年 東京都府中市生まれ。一橋大学大学院商学研究科博士後期課程満期退学。一般企業、行政を経て現職。専門分野はソーシャル・イノベーション、当該分野における理論研究とそれに基づいたアクションリサーチを京都市と共に行っている。著書には『サステイナブル・カンパニー入門』学芸出版社、『入門企業と社会』 中央経済社、『ソーシャル・ビジネス・ケース』 中央経済社、『ソーシャル・イノベーション』NTT出版などがある。

・木岡伸夫(哲学者・倫理学者 / 関西大学文学部名誉教授)
1951年、奈良県に生まれる。京都大学で哲学を専攻、大学院D.C.退学後、大阪府立大学総合科学部(1988年より9年間在職)を経て、1997年から関西大学文学部に勤務、2019年度末に退職、現在は同名誉教授。学生時代に専攻したベルクソンの「生の哲学」をベースに、地球環境危機が浮上してきた20世紀末からは、人と自然、人と人の関係性を考える、最も広い意味での環境哲学を、ライフワークとして手がけてきた。2002年度の在外研修では、パリのEHESS(フランス国立社会科学高等研究院)でオギュスタン・ベルクに師事。以後、和辻哲郎が最初に切り拓いて、ベルクの継承した「風土学」の理論構築を、自身の課題として引き受け、その完成にこぎつけた。2020年4月から32年間の大学教師生活に終止符を打ち、従来の哲学とは大きく異なる新しい哲学「風土学」を、世に広めるという野心的な挑戦に乗り出す。

風土学の理論三部作は、『風景の論理――沈黙から語りへ』(世界思想社、2007年)、『風土の論理――地理哲学への道』(ミネルヴァ書房、2011年)、『邂逅の論理――〈縁〉の結ぶ世界へ』(春秋社、2017年)。ほかに、『〈あいだ〉を開く――レンマの地平』(世界思想社、2014年)、『〈出会い〉の風土学――対話へのいざない』(幻冬舎、2018年)などの著書がある。
風土学の理念である多分野の共同研究から生まれた編著には、『環境問題とは何か――12の扉から』(晃洋書房、1999年)、『都市の風土学』(ミネルヴァ書房、2009年)、『〈縁〉と〈出会い〉の空間へ――風土学12講』(萌書房、2019年)などがある。

【あいだの探索・実践ラボについて】
あいだの探索・実践ラボは、これからの時代のヒトと環境の関係性について二元論を超えて問い直し、再生・共繁栄的な未来に向けてコトを起こしていく探索・実践のための共同体です。
あいだの回復・生成をテーマに、エコロジー(森里海蓮関学)×ビジネス(サステイナブルアントレプレナーシップ)×デザイン(ポスト人間中心デザイン)の各領域を横断した学び直しと、各地で展開するフィールドワーク体験を通じ、理論・身体実感・風土に根ざしたプロジェクト・事業を起こしていくための運動体を目指しています。
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【一般社団法人 Ecological Memesについて】
エコロジーや生態系を切り口に様々な学際領域を横断する探究者・実践者が群れていく共異体として活動。人が他の生命や地球環境と共に繁栄していくリジェネレーションの時代に向け、個人の生き方やビジネスの在り方、社会実装の方法論を探索しています。
https://www.ecologicalmemes.me/

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