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第4回 タイトル

 子どもの頃からライトノベル作家になりたくて、そのためにはきちんとした日本語を身につける必要があると思ったので、帰国子女だけれど大学は国文学専攻を選び、中学高校の国語科教員免許も取得し、その後、ライトノベルのコースのある専門学校にも通い、2005年に講談社のホワイトハート新人賞を受賞した私の独断と偏見と経験による『執筆の処方箋』を全22回でお送りします。

 改めて言うまでもなく、『タイトル』は大事です。
 何気なく立ち寄った本屋さんでふと本を手に取る時って、『タイトル』に惹かれて……ということが多いのではないでしょうか?          少なくても私はそうです。
 人目を惹くタイトル、というのは、

作品の中身をわかりやすく表している。
それなりに言葉の響きがよく、その言葉から連想される世界観に魅せられる。

 ……ような気がします。
 中には、タイトルを見ただけでは意味がわからず、そのタイトルをつけた意図はなんなんだろう?と逆に気になって手にとってしまう、というものもあります。
 いずれにせよ、月並みですが、『タイトルは物語の顔』を意識し、タイトルから設定や作品の方向性やテーマなどを作り上げていく手法もアリだと思います。

第5回は、『ペンネーム』です。


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