見出し画像

神様に一番近い日

終戦記念日です。

毎年恒例の靖国神社参拝を済ませ、一人、風を浴びながら歩いて帰宅しました。今年で3年目か4年目になります。

初めは、なんとなくTVから聞こえる声を聞いているときに「あ、靖国神社参拝しなきゃ」と思いついたので行ってみたところ

なんとまあ、不思議な世界でした。

駅を降りて地上に出ると、響き渡る怒号、一心不乱にチラシを配る、日本人じゃない集団、警察官たちとの小競り合い、軍服を着た若い青年、ギャル、ホスト風の若い男性、杖を突きながらまっすぐ前を向いて歩くご老人、老夫婦、小さな子どもを連れたお母さん、若い夫婦、学生の団体、スーツの男性、眼鏡の白人男性、中国人、何人かわかんない団体、討論を繰り広げている人たち

なんだろう、ここは って感じ

でも、進んでいくとみんなの目線は真っすぐになる。

分かる、背筋が伸びるんだ。


吸い込まれていく。

みんなが、前を見つめている。

平和を祈っている。

同じ意識で。年齢・性別・そんなもの、関係ない。それが分かる。そんな経験、生まれて初めてでした。集合意識ってやつかあ、なんて思いながら空を見上げる


雲が高くて、雲の隙間から光が零れている。空の青さが、目に焼き付いて離れない。


どんな気持ちで、終戦の言葉を、聞いたんだろう


思い出す 戦車に乗っていたおじいちゃんが言っていたなあ


「10代だったんだ、戦車に乗って戦場に行く予定だったんだ、次に俺たちが行く予定だったんだ、あと何日かで行くとき、終戦になったんだ」

「生き残ってしまった、って思ったよ」


天国のおじいちゃんの声が、急に、耳にこだまする

おじいちゃん、久しぶりだね

生き残っちゃった、って なんだよなあ

良いんだよ、生き残って 良いんだよ 

生きてて よかったよ ありがとう 

おかげで私がいます


でもね、天に上ったみなさんのおかげで

私がいるんです


ありがとう

ありがとう

ありがとう


今日も背筋が伸びながら、しっかりとご挨拶してきました


神様に一番近い日 


精進しよう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?