#23-043 あしたは晴れる

月曜日。
朝から降る雨が、冷える空気に拍車をかける。
寝不足ではないはずなのに、
起床時からずっと眠くて仕方がない。
1度目を閉じると、もう
開くのが困難になりそうな重い瞼。
どこまでも開きそうな
大きな欠伸がでるたびに、
乾燥しがちな目が潤う。

オーガニックの発酵ルイボスティーを飲んで
しばしの休息。
睡魔もなぜか心地よさそうに居座る。
共に過ごそう。今日も君と。
オーガニックでも、発酵されていても、
違いがわからないルイボスティーは、
今日もわたしにやさしい。
わたしは、誰かに
やさしくできているだろうか。
じぶんに、やさしくできているだろうか。

どうして、なにに、こんなにも
脅えているのだろうか。
逃げたい気持ちと
負けたくない気持ちの
二人三脚。
何から逃げたくないのだろう。
何に負けたくないのだろう。
ときどき早くなる心拍に
「大丈夫、怖くないよ」と言い聞かせる。

いつの間にか、眠気もどこかへ
去っていった。
ルイボスティーは冷たくなって
わたしに冷静を教えてくれてるよう。

さぁ、進もう。
逃げるのではない。
次へ進むのだ。

雨も止んだ。
あしたは、晴れる。

aico.