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#23-034 毎日遠足

子どもが幼稚園に通っていたころにも、お弁当を作っていた。水曜日以外、週に4日。小さなお弁当箱にほんのちょこっと詰める。今よりも随分と可愛らしいお弁当だった。
年少のとき、園で初めての豆まきの日のお弁当は、おにの「キャラ弁」にした。ものすごく苦手だけれど、こういうイベントのときくらいは、何か子どもが喜んでくれるようなことをしたいとおもって、精一杯の「おに」を表現した。
豆まきでは、おにが怖かったらしく、ちょっぴり泣いてしまったらしい。そしてお昼、お弁当のふたを開けると、また「おに」がいて、びっくりしてまた少し泣いてしまったと聞いた。可愛すぎる。こんな可愛らしい「おに」も「おに」なのだ。

小さな「おに」のお弁当
(Facebookに残ってた!)

こんな可愛らしいお弁当ではないけれど、今年もお弁当に「おに」を入れた。

ひと月も前から、この「おに」を入れる予定にしていた。イベントのとき以外でも、おやつはいつも本気だ。お弁当のふたを開けたときの子どもの反応が見られないことが残念で仕方がない。
今はまっすぐ前を向いて、話すことも許されない、とてもつまらない食事の時間を過ごしているようだ。お友だちとの楽しい食事の時間は、いつになったら戻ってくるのだろうか。「まじめ」な学校に通っているので、みんなでわいわいお弁当を食べられるようになったら、誰かに「おやつが多すぎる」と言われてしまうかもしれない。だけど、お弁当にはおやつが必要だ。毎日「遠足」なのだ。

次のイベントは、Valentine’s day。
おやつにたっぷりの愛を込めて
お弁当箱に詰めるつもりだ。

aico.


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