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こんにちは!
キャリアコンサルタントの齋藤里香です。

今日は危険に迫るタイトルを打ち出しましたが、これは決して大袈裟なことを言っているわけではないのです。

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パーソル総合研究所の「働く意識」の国際比較(アジア太平洋エリアの14カ国・地域)調査(2019年8月27日)の調査結果によると、「管理職になりたい」という日本人の非管理者の割合は21.4%で最下位でした。

内訳を聞いて、さらに驚きが…
1位のインドは86.2%!
13位(つまりワースト2)のニュージーランドが41.2%。
最下位、日本人はその半分という異常な低さなのです。

これを聞いて、あなたは何を感じるでしょうか。

では、これほどまでに日本が管理職を望まない結果が出ている要因をお伝えしていきましょう。

まず、マンパワーグループの中間管理職を対象にした調査(2019年8月16日)を見てみましょう。
「勤務先でどの程度、ストレスを感じているか」という質問に対する回答はこうでした。

「非常にストレスを感じている」(25.0%)
「ややストレスを感じている」(57.5%)

合計すると82.5%に上ります。

では、そのストレスの原因のトップはというと、

「上司との関係」(47.0%)
「仕事量が多い」(36.4%)
「仕事の内容」(33.6%)

というものでした。

課長の上司といえば部長や本部長などの経営幹部です。管理職となっても、その上司との付き合い方に大きなストレスがあることは明白です。

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また、別の機関、JTBコミュニケーションデザインの課長1000人アンケート調査(2019年4月12日)によると、平成時代を課長として過ごした日々の感想を聞いたところ、多い順に、

「ストレスが多い」(46.8%)
「上司と部下の板ばさみになる」(37.1%)
「課長としてこれでいいのかと不安がある」(34.0%)
「忙しく、時間の余裕がない」(32.6%)

いずれも、前向きな感想は少なく、つらい印象が上位を占めました。

実際、キャリアコンサルティングにいらっしゃる管理職の方々も、
「働き方改革が施行されてから、残業時間は確かに減っていますが、仕事量は変わっていないんです。部下を早く帰し、残っている分は管理職が残ってやっています。部下の仕事に加えて、上司の部長からも無理難題を押しつけられているのも現状です。オーバーワークというのは自分でも感じています。」
このようなお声も多々聴きます。
知り合いの心理士さんからも最近、管理職のメンタルヘルスでの相談は増えているんだよね、との情報をいただきました。

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では、どうすれば課長としてうまくやっていけるのでしょうか。

本屋に行けば管理職向けのあるべき姿を説いたものは多く見かけます。その中によく出てくるのは、「プレイヤーの仕事をしないで、部下の育成と指導を通じて、課の成果を最大化すること」というフレーズが必ずと言っていいほど登場します。確かに部下の育成は重要な仕事であることは間違いないし、そのことを十分に認識している課長も多いことでしょう。

しかし、「私は課長だから、プレイヤーの仕事をやりません」で通じる時代ではないのです。それどころかプレイヤーの比重がむしろ高まっているのが現状なのです。

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それを裏付けるものとして、
産業能率大学の「上場企業の課長に関する実態調査」(2017年11月)によると、「プレイヤーとしての仕事がある」と答えた人は実に99.2%もいるのです。また、プレイヤーとしての活動がマネジメント業務に支障があると答えた人が59.1%も存在します。

さらに課長として悩んでいることで最も多いのは「部下がなかなか育たない」(39.9%)、2番目に多いのが「部下の人事評価が難しい」(31.9%)と、部下に関する悩みが上位を占めます。しかも「部下の人事評価が難しい」「部下の人事評価のフィードバックがうまくできない」「部下が自分の指示通りに動かない」との回答は前回調査(2015年11月)より増加しているという結果が出ました。

これは明らかに部下とのコミュニケーションの時間が減っていることを物語っていると言えます。
最大の原因はプレイヤーの仕事も含めて「業務量が増加している」からであると考えられます。業務量が増加していると答えた課長は年々増え続けているそうです。これでは部下育成などのマネジメント業務に支障を来すのは当然かもしれません。

そうでなくとも部下のマネジメントは以前よりも難しくなっていると感じます。20年前は年上の課長の下に若い男性社員がいるのが職場での普通の光景だったのではないでしょうか。しかし、近年、ダイバーシティ推進により、女性社員の増加に加えて、雇用区分の異なる派遣や契約社員もいれば、外国人社員もいます。年下の上司が年上の部下を指導することも決してめずらしいことではありません。

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