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DOGMAN

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里山の生活がイヤになって、人間界に降りてきたオオカミ男の話です。
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2021年10月の記事一覧

『DOGMAN』 第3話 ゲンキンな猫

『DOGMAN』 第3話 ゲンキンな猫

落ちぶれたもんだ。
人間の子供に、オオカミ男が飼われるなんて。

人間社会に憧れて、わざわざ山郷離れてやってきて、犬と間違われてペットにされるとは。
情けない。

「はい、晩御飯よー。」
むっ!ドッグフードだ。
なるほど食ってみるとなかなか美味い。カリカリとした食感。濃厚な香り。

くそっ!俺は犬じゃねぇ!

「リャン、お手。」

なんだ?右手を出せばいいのか?
「あら、よく出来たわねー!はい、チ

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『DOGMAN』 第2話 犬扱い

『DOGMAN』 第2話 犬扱い

・・・もう昼だ。ずっと寝ていたのか。
起き上がろうとすると、体がやけに軽い。二日酔いのはずなのに。

そうか。満月の夜が過ぎたから、体がオオカミに戻ったんだ。

「どうしたの?まぁちゃん。あら、立派な犬ね。」
「ねぇ、ママ。このワンちゃん、こんなところにいちゃ、かわいそうだよぉ。」
「どうしたのかしらね。」
「ねぇ、飼っちゃダメ?」
「パパに聞いてみないとわからないわ。」

・・・体が言うことを聞

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『DOGMAN』 第1話 里山のオオカミ

『DOGMAN』 第1話 里山のオオカミ

オオカミ男って知ってますよね?
そうです。満月を見ると人間になるオオカミです。
とある山奥で、オオカミ人間が、オオカミの群れで生活することに嫌気がさしてきた話です。

「俺、オオカミとしてやっていく自信ないな。」
オオカミ男の『リャン』は、満月の光の差す、眺望の良い高い崖のてっぺんで、そう呟いた。

「バカモン!」
リャンは次の瞬間、後頭部に衝撃を食らった。
後ろに立っていたのは、父の『ナーダ』だ

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