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子供が親に望む1番の『願いゴト』

「離婚しようか迷ってるんだけどさ」

10年来の友達から久々に連絡がきたと思ったら、どうやら心中穏やかではない様子
もちろん「何があったの?」とも思ったが、
それより何よりも「いや何で僕に?」笑

だって
何年も連絡すらしていなかったのに、久々の相談が離婚話とはなかなかのインパクトだ。
疑問に思って聞いてみたら
「お前のところ夫婦仲良さそうだから」と返ってきた。

どうやらうちの夫婦間は仲良く見えているらしい。
「何で離婚したいの?」と聞くと
理由は大きくいうと「子育てに対する考え方の対立」だそうだ。

旦那は自由奔放に習い事などは、やりたいと言い始めたらやらせればいい
一方、奥さんはまずはとにかく沢山の事に触れさせるべきという考え方で沢山習い事をさせたり塾に行かせたりしたいとのこと。


で、旦那いわく、習い事をやらせる方に合わせていたみたいなのだが、
ちょっと前くらいから家の収入の限度を越え始めてインターナショナルスクールから、水泳、体操、英会話塾とかなり沢山のお金を注ぎ込んでいるらしい

もちろん自分の買いたいものは買えないし飲み代もない
本当は生活レベルに合わせた教育費の使い方をしたいのに、「子供の為」と言われて自分の欲を伝える事は悪者的な扱いをされている

と、こんな感じ。

僕は、「奥さんとは話し合いしたの?」
と質問すると「話したけど子育ての価値観がそもそも違うから話にならないとの事。

「ほぅほぅ」と話を聞いていて、
まぁ2人とも、自分の正義がちゃんとあって
子供にも愛情がしっかりとある

正直、ニュースなんかで見る育児放棄して虐待とかするような親に比べたら、なんて真面目な喧嘩なんだろう。
なんなら子供にそこまで熱心になれる事は
すごく素敵なことではないかと単純に思ってしまう

まぁ、そもそも違う環境で育ったもの同士が、
自分の正義や、考え方に相違が出てくるのなんてそんなことは当たり前なこと

もちろん自分の子供が失敗なんてして欲しくないのは自然に出てくる親の気持ちなんだろうから、自分が今持っている最適解を子供に押し付けたくなる理屈は良くわかる

ただやっぱり1番大事にした方がいいのは、
きっと子供の気持ちなのかなって思う。

僕にも優しい親がいて、子供を36年間やってきているから分かるのだが、

子供が1番何よりも望んでいるのは
“大好きなハンバーグを毎日お腹一杯食べたい”
でもなく
“好きな時に好きなだけおもちゃを買って欲しい”
でもなく
“毎日公園で、好きなだけ遊びたい”
でもない

お父さんとお母さんがずっとずっと仲良くしていて欲しい』という事だ。

その実に当たり前な事が、きちんと当たり前にある状態の上に、初めて安心して自分の欲が生まれてくる

だからこそ、どんな習い事をさせてあげるより
子供の将来を見据えた行動をするよりも

しっかり安心した根っこを見せてあげる事の方がよっぽど大事なことなのではないだろうか。

もちろんそれを分かった上で仕方ない理由もあると思う
ただ、親はその事実をきちんと知っておく必要はある

僕達親が子供を育てているのか、それとも親が育てられているのか

僕も日々勉強中だ。

2人が無事仲直りしてくれるのを望んで待ってます








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