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必死で今を生きてきた方へおくるパステル画

必死で今を生きてきた方へおくるパステル画



2021/1月、
お兄ちゃんが他界しました。

お兄ちゃんは実家をでて一人暮らしをしていました。
難病があり、人工透析に週3回通ってました。

他界後、お兄ちゃんが一人暮らししてたお部屋の荷物の片付けしに、お母さんやお父さん、弟と一緒に行きました。

お洋服が大好きだったお兄ちゃん。
お洋服、靴がキレイに収納されていました。

コーラが大好きで実家にいたときよく飲んでいました。
缶のコーラが箱でありました。

インスタントコーヒー、まだ開けたばかりです。

大容量のハンドソープや食器用洗剤。

そのどれもが明日もあたりまえにやってくると信じていた痕跡に思えました。



お父さんがふと冷蔵庫を開けました。

そこには、ラップしてあるさんまの蒲焼の缶詰がありました。
半分だけ残っていました。

半分だけ食べて、きっと明日、明後日にまた食べようと思っていたんだと思います。

幼い頃実家で時折食べたさんまの蒲焼。
わたしも大好きでした。実家を離れてからはほとんど食べていないんですけど、お兄ちゃんが残した半分のさんまの蒲焼をみてから、月に1度買うことにしました。

さんまの蒲焼、あげれるのならたくさんさんまの蒲焼をプレゼントしたいくらいです。

半分だけ残ったさんまの蒲焼は、明日も生きようと思ってたお兄ちゃんからのメッセージだと思います。




あたりまえにコロナがおさまれば、会えると思っていたけれど、急逝したお兄ちゃん。
決してものすごく仲がよかったわけではないけれど、わたしが覚えてる限りのお兄ちゃんが生きてきた痕跡を残していきたい。

お兄ちゃんがわたしに、家族に教えてくれたこと。
それもたくさんあるのですが、それはまたちがう機会に描いていきます。

必死で今を生きてきた方へ

今は苦しいかもしれません。
絶望してるかもしれません。

辛い思いをして、憎しみとともに生きてる方もおおくいらっしゃると思います。



死ぬほど辛い思いをしてる方に、残酷な言葉かもしれません。

でも、
生きてほしい

そう思います。

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