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映画『首』

観てきた。初体験のIMAXで。
スクリーンでかww
エンターテイメントで面白かったと思うよ。歴史知ってれば尚のこと。

北野映画と言えばの冒頭の『K』のロゴはもう見れないのね。。そんなので作品に影響は無いって思うかもしれないけど、長年のファンは、あの冒頭の青光りする『K』の文字が出るとゾクゾクする人も多いんじゃないかな?まぁ、私は少なくともゾクゾクしてました。

観終わった後に思った事は、最後のエンドロール、音楽がなぁ、、、久石さんを使ってないだけでこんなにインパクトないの?もうちょっと音楽が作品を食うくらいに残る音楽であって欲しかった。あれじゃ作品を邪魔しないだけの音楽だもの。悪くないよ、全っ然悪くない。ただ、これは武の映画か?、。が、率直な感想かな。見易すぎるんだよ、これは。

誰かのポスト?コラム?かなんかで書いてあった、北野武は圧倒的に大衆を見てる、ファンである人には興味無い、、的な文章があって、本当に言い得て妙というか、、

私が好きな90年代の独特のブルーフィルムで、何とも侘しさとか虚しさとか、そういう日々が淡々と過ぎていく、、みたいな物は、もう一生観れないんだな。新作を、、
だって武は、そのフィルムにもストーリーにも興味無いんだもの。
『首』は馬鹿みたいに人の首がちゃんと飛ぶんだよ。そう、その時代に『命の重さ』なんて言葉はなかったんだ。
見方としては誰の首が飛ぶかをシンプルに観れる方が楽しめるよ
「この人には家族があって、、」とか考えちゃダメw 誰が一番、悪知恵働いて天下取れるかを文字通りシンプルに受け取って観るのが一番✨

あんなに全ての芸人が尊敬し、時代を作り、憧れ、映画では世界から称され、もうやりたいようにやって良いじゃん!って思った、私の死ぬほど好きな芸人・映画監督/ビートたけし・北野武は、ここにきても、この人が見てるのは圧倒的に大衆なんだ。
『見た事ない、知らない、興味無い』の人に向けてこの映画は出来ていると思う。
だから私は観終わった後は、何だかとてもモヤモヤしたし寂しくなった。
ただまだ、北野武・ビートたけしは現役だと思う。確実に今と勝負してる。
私の20代前半(今から15年くらい前)に、当時一緒に働いてたスタッフに、“北野武に私の寿命を半分あげたい”  って言うくらい好きだった私の中の北野武は、もう、あの当時のような映画は作ってはくれないけど、現代と戦ってる姿に(ねえ、私の好きな芸人って、やっぱ素敵でしょ?)っと、ちょっと嬉しくもなる。
首の感想ってよりも、北野映画新作から見る北野武の感想でした。

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