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dryclover968
【第8話】「意見」を否定されたとしても、あなたが否定されたわけじゃない
この話の続きです。
2024年4月4日木曜日~後編~
カフェの仕事が終わってから、さくらは魂の声について考えてみた。
「私の魂さん、何かやりたいことある?」
90分間考え続けたが、
「お腹が空いた。ご飯が食べたい」
という身体の声しか聞こえてこなかった。
ガックリしながら、さくらは帰宅した。
家に帰るとリビングで母が待ち構えていた。
さくらの母は、娘の将来を心配している。
母
「さくら、これからどうするつもり?
受験するの?就職するの?」
さくら
「今は何をやりたいか?はっきりしないの」
母
「そんなだから、ダメなのよ」
さくらはムカッとした顔を母に向けて、リビングの扉をバタンと閉めた。
ドタドタと足音を立てて2階の自分の部屋に駆け込んだ。
さくらはクイーンの音楽を大音量で流し、叫んだ。
「お母さんのバ~カ」
さくらは、嫌なことがあった日は、早めに寝ることにしている。
「マダムが夢の中に出てきて助けてくれますように」
とお願いをして、さくらは眠りについた。
その夢は、昼間働いているカフェに、普段通りのマダムがいた。
さくらの願いは叶った。
マダム
「それは、さくらちゃんの意見を否定されただけで、さくらちゃん自身は否定されていない。
誰に何を言われようと、さくらちゃん自身が傷つくことはないの。
さくらちゃんの意見とさくらちゃん自身を切り離して考えればいいのよ」
さくら
「マダムの言葉に救われます。
いつもありがとうございます。
次回からは、否定エネルギーをシャットアウトすることにします」
つづく
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