身体の不思議!

呼吸は、大きな役割を果たしています。    次回へつづく。
よりの続き。

呼吸は、大きな役割を果たしていますが、エネルギーを作り出すのは、私たちの身体を構成する一つ一つの細胞です。

細胞内に置いて、食事から取り入れた、三大栄養素(糖質、脂質、タンパク質)を呼吸することで得た酸素と反応させ、ATPという物質を作り出します。

このとき、同時に二酸化炭素と水を作り出しています。このATPが、エネルギー発生のカギとなっているのです。

図式は

三大栄養素 (プラス) 酸素 
            = ATP (プラス)  (プラス) 二酸化炭素

                               です。

細胞内には、エネルギー産生経路が3つ存在します。

◎酸素を使用しない解糖系

はるか昔、地球上には酸素は存在していなかったと考えられています。
その環境でも、当時の生物は酸素を使わずにエネルギーを生み出す方法を
獲得していました。これが、解糖系と呼ばれるエネルギー産生経路です。

◎酸素を使用するTCA回路
◎酸素を使用する電子伝達系

酸素のある状態で行う代謝の事を「好気的代謝」と呼びます。ミトコンドリアでは、「TCA回路(クエン酸回路)」と「電子伝達系」と言う2つの経路で好気的代謝がおこなわれ、エネルギーのもとであるATPが産生されています。

解糖系は、大変効率の悪いエネルギー産生方法であり、細菌などのとても小さな身体しか動かす事ができず、生物が地上を思うままに動き回ることは考えられない事でした。しかし、大きな出来事が起こりました。その第一歩が酸素の誕生です。

酸素が存在しない遥か昔、地球上には有害な紫外線をガードしてくれるオゾン層もなく、地球は生物にとって危険な場所でした。太陽の光、二酸化炭素と水を使って酸素を作り出す「光合成」を行う生物が登場することによって、地球の環境は大きく変化します。

それが、後に、シアノバクテリアと呼ばれる海中に生息した藻類です。今から20~25億年前にこのシアノバクテリアが大量発生し、地球上に酸素が溢れたと考えられています。

それに伴い海中に酸素が溜まり、そして大気中にも溢れ、やがてオゾン層が形成されます。オゾン層が形成されることにより、生命を脅かすことはなくなりましたが、その当時は酸素を使って、エネルギーを生み出す方法はまだ編み出されていなかったため、当時の生物にとって酸素は毒(酸化)でしかありませんでした。

長い時間の末に、今のエネルギーを生み出す方法が生み出されていることに
感動します。

次回をお楽しみに。






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