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大学院で学んだことよりも、遥かに多くの学びがあったインターンでした

 こんにちは、AIメディカルサービス(以下AIM)の採用広報チームです。
今回は、1年半にも及ぶ長期インターンをされていた安藤さんについてのインタビューを紹介させて頂きます。
 AIMのインターンシップについて知りたい方はぜひご覧下さい!

携わるチャンスが少ない医療業界だったこと、自分の研究テーマが近かったことからAIMのインターンへ

簡単に自己紹介をお願いします

 現在私は、都内にある大学の大学院総合理工学研究科情報専攻に所属しています。

 知識情報研究室に所属していますが、最初から自分のやりたい研究テーマがあった訳ではなく、漠然とAIに関連することをやりたいと考えていて、いくつかの研究室を検討した結果、一番手厚く指導をしてくれると噂の教授がいるという観点から今の研究室を選ぶことにしました。

 他の研究室や他大学の話によると、研究テーマは先輩からの引き継ぎなどが多い聞くのですが、私が所属する研究室では自分でゼロから研究テーマを決めることになっており、興味を持った論文を読み漁ったり、色々な方と面談をさせていただき、結果として、深層学習を用いたSemantic Segmentationに関する内容を自分のテーマにして研究をおこなっています。

インターンを始めたきっかけについて教えて下さい

 正直にお伝えすると、私が大学3年の時にコロナが始まり先行きが不安だったことから、このまま就職するよりもう少し様子を見てから就職することを視野に入れて大学院に進んでいます。

 そのような理由で大学院に進学したこともあり「就職した方が良かった」という状況にならないよう、進学早々に企業インターンを探し始めて、某スカウトサイトへ登録しました。すると、AIMからスカウトを受け取り、なかなか携わるチャンスが少ない医療業界だったこと、自分の研究テーマが近かったこともあり面接を受けることになりました。

 面接を受けた際には、Pythonすらほとんど触ったことがなかったため、実装については自信がなかったのですが、私の研究テーマがインターンの内容に近いことや自分の陽気な(笑)キャラクターをおそらく評価していただき、インターンとして採用されたのだと思います。

インターンの経験が、大手医療機器メーカーの就職につながった

インターンの内容について教えてください

 AIMでのインターンは、2021年9月末から2023年3月(大学院卒業)まで1年半以上お世話になりました。

 最初はPythonのコードすら書けない状況でしたので、軽いリサーチャー的なタスクを任せて頂き、慣れてきたら本格的な業務に入って行きました。

 具体的には、「胃癌セグメンテーションにおけるWLIとLCI(※)の比較」や「次期製品に向けたアルゴリズムの探索」などがあります。
(※)いずれも消化管内視鏡検査の画像を強調する手法。WLI:White Lignt Imaging LCI:Linked Color Imaging

 前者の内容については、内視鏡を用いた胃癌診断において医師はWLIよりLCIのほうが癌を識別しやすいが、AIによる胃癌診断においてもWLIとLCIに差があるのか検証する内容で、LCIで撮影された癌の画像、WLIで撮影された癌の画像で構成されたデータセットを用いて、3つの異なるタイプのAIモデルを用いて評価をしました。

 最終的な結果については、いずれの評価指標においてもWLIよりもLCIの方が高い結果につながりました。

 後者(次期製品に向けたアルゴリズムの探索)の内容については、癌を高感度で検出できる物体検出アルゴリズムを探索するものでした。物体検出は大きく分けて1段階検出(single-stage)と2段階検出(two-stage)の方法がありますが、詳細は省きますが代表的な手法で比較して検証しました。

 このような、自分の今の能力の少し上をいく課題を社員の方から与えていただけるので、苦しみながらも学びも多く、とても成長を感じることができました。

インターンを振り返ってどうでしたか?

 正直なところ、大学院で学んだことよりも遥かに多くの学びがあったインターンでした。

 インターンとして入社した際は、今考えると技術的にも知識的にもゼロに等しく、とても貢献できる状況ではなかったと思うのですが、最新の技術に触れられてある程度理解できたり、開発環境を構築できたり、とても大学の研究室の予算では導入できない開発環境が自分の経験値を大きく高めてくれたと思います。まさに、「お金のある研究室」でした。

 意識の高いインターン希望者であれば、この環境はとても魅力的であるのはもちろん、医療画像という希少データを扱えることもなかなか他では経験できないと思います。

 また、この経験が評価され、無事に大手医療機器メーカーへの就職も決まり、もう感謝しかないです。

AIMには教えてくれる環境はありましたか?

 基本的には、社員の方がメンターとしてついてくれましたし、Slackのチャンネルで質問すれば誰かしらが答えてくれるので助かりました。

 さらに、CTO加藤さんが週1回程度で打ち合わせをしてくれたので、もしかしたら、大学の教授よりも多くのことを吸収することができたかもしれません。

 自分は論文を読むのが趣味のようなところがあり、最新の論文を見つけたら、いち早く自分で試してみて、その結果を社員の方々へ共有していました。

 また、任せていただいた課題については一通り対応ができたので、自分自身としてはやり切ることが出来たのではないかと感じています。

印象に残っているプロジェクトはなんですか?

 一つは、病院との共同研究プロジェクトにアサイン頂き、課題に対して自分で試行錯誤をしながら研究をして、最終的には医者の方に自分がプレゼンする機会をいただいたりと、貴重な経験ができました。

 また、現在開発中のサービスの元となるアルゴリズムの研究開発など、世界最先端につながる部分に少しでも携わることができたことは、今後のキャリアでも中々経験できることではないと思っています。

編集後記

 インタビュアーとしての個人的な感想にはなりますが、インターンの方へのインタビューは毎回テンションが上がります。その理由は、みなさん目をキラキラさせながら、とても良い経験ができたと話をしてくれるからです。
 
 就職活動をする中で、インターンを経験することが当たり前になってきている現在、企業側もいろいろな工夫をしながら企画をしています。一方で、そのインターンを採用目的として行っている企業も増え、本来の就業体験とは離れてきている側面もあると思います。

 また、大人数に参加してもらう内容のものであれば、決められたプログラムの内容で全体最適なインターンを行うことになり、人によってはなんら面白みのないものにもなってしまいます。

 そんな中、AIMのインターンは、あくまで個人最適なプログラムとなっており、普通のインターンでは中々経験のできない内容になっていますので、ご興味がある方はぜひエントリーをご検討下さい。

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