見出し画像

教えるって難しい

人に教えるってこんなにも難しかったっけ。

今の会社に入って3年が経ち新人の教育を任されたまでは良かったのだが、思いがけず苦戦している。
思いがけずというのは、前職でも後輩に教える機会がありその時は自他ともに認める「教えるのが得意な人間」だったからだ。

以前の職場は貿易関係の仕事で、主に書類関係の処理の仕方を教えるのが多かった。
一度覚えてしまえば簡単なのだが、細かい決まりが多くイレギュラーな対応が発生することもある業務だった。
複雑で綿密だからこそ、『これは何のためにする仕事で、最終的にこうなるから今ここをしっかりチェックしておくんだよ』と作業の背景と理由をしっかり伝えることを意識していた。

そのやり方は結果的に成功だったと思う。
その時の後輩たちはすぐに即戦力となった。

でも今の職場ではどうも勝手が違うのだ。

今教えるのは主に営業の仕方。
つまりは正解がないことだ。
私は前職の成功例をもとに、クライアントの課題や提案、その理由を後輩に伝えた。
しかし教えながら気が付いた。
きりがない。

営業の成功パターンなど、100人営業マンがいれば100通り、いや1000通りはあるだろう。
私のやり方は後輩にとって正しいやり方とは限らない。
だから私がやるべきことは、できるだけ多くのパターンをインプットさせることとその人に合うやり方を導く手助けをすることくらいだ。

これがなかなか難しい。
何故なら私は私のやり方しか知らないので、私だけの力で全てを教えることは不可能だからだ。

そして私自身が自分のやり方に自信をもっていないと、人に教えられないこともわかった。
なんとなく受注できたではなく、なぜ自分は受注できたのか改めて考える習慣がついた。

まだまだ教育担当としては力不足だと感じている。
でも自分にとっていい機会だと思っている。
これまでの三年間の棚卸しというか、一度振りかえって整理整頓することでレベルアップをはかる時期なのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?