見出し画像

詩:佳人薄命

私の生きる命は短い

儚くて、割れ易い

息を吐くように心憂く声がしずくする

怜悧な言葉と背馳する情調は
時に我が心をも蚕食し

そんな火の通っていない私の声を
誰が聞いてくれるだろうか

私の生きる命は短い
花車のように脆弱で、
張り裂けるほどに壊れやすい

息を吸うように暢気な言葉を
心の内に受け容れることができたなら
どれほど造作無い人生を送れるのだろう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?