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ライト点灯は大事なこと!

沖縄特有のなのでしょうか?

沖縄は車社会です。それもそのはず、沖縄には鉄道がないのですから。「ゆいレール」というモノレールは通っているものの、那覇市や浦添市などの南部中枢を通っているだけ。地方に住む人間にとっては、恩恵を受けられていないのが現状でしょう。
路線バスはあるものの、やはり中心都市をメインに運行しているため、地方住まいの人に利便性を感じることはできません。
観光客が多く訪れることから、タクシーも配備はされていますが普段使いするには、如何せんお値段が・・・。
そんな理由から、沖縄では交通手段として自家用車が欠かせない存在です。ほとんどの人が車を持っているのではないでしょうか。ゆえに沖縄は車社会なのです。
さて、僕はいつもいつも疑問に思っていることがあります。それは、夜間や雨の日の車のライト点灯について。
これは不思議と言うか、何を考えているんだ?と怒りすら感じます。
何かというと、夕方の薄暗い時間帯や雨の日にライトを点灯していない人が多い!京都に住んでいた頃のことを思い返してみても、そんなにいなかったと思うんですよ、車の無灯火は。
ところが、沖縄に帰ってきてから、その多さに驚かされました。特に夕方の薄暗い時間帯、まさに逢魔が時くらいにボディが黒い車がライトを点けていないことがあり、危機一髪の事態に陥ったことがあります。
いつもの帰り道、辺りが薄暗くなったので、僕は当然のこととしてライトを点灯して走っていました。まあまあ細い路地だったので、徐行していたのですが不意に右側から車のフロント部分が突き出てきたのです。
徐行していたこともありブレーキを踏んで停車できたのですが、危うくぶつかるところでした。その路地からはライトの光が差してくることもなく、不意に車が出てきた時の恐怖。
更にその恐怖を倍増させる出来事がおこります。なんとその車、こちらを一切気にすることなく、ライトを点けないまま走り去って行きましたとさ。嫌だな~嫌だな~、怖いな~怖いな~。

なんくるないさー精神の間違った解釈

沖縄には「なんくるないさ(なんとかなるさ)」という考え方があります。沖縄の人の、のんびりした性格を的確に表した言葉のように思われています。しかし、この言葉、間違った解釈をしている人が多いように感じます。沖縄の人でさえもです。
もともとは、「まくとぅそーけー、なんくるないさ」という言葉でした。意味は、「正しいことをしていれば、何とかなる。良いことがある」となります。
なぜか、この「まくとぅそーけー」が省略されて使われてしまうことが多いのです。そして、沖縄の人も、意外と本来の言葉を知らないことに驚かされてしまいます。
確かに、細かいことにとらわれず、おおらかでのんびりとした感じを受ける「なんくるないさー」という言葉は、耳触りが良いものです。だからでしょうか、沖縄の人も何かうしろめたいことがある時に、この言葉を使う傾向にあるように思います。
例えば、
「もっと飲んで行けばいいさぁ」
「いやぁ、でも明日も仕事だからなぁ」
「大丈夫よ~、飲んで行けばいいさぁ」
「やさやぁ(そうだね)、なんくるないさーだなぁ」
「やさ、なんくるないさ」
という感じでしょうか。
いやいや、明日の仕事に支障をきたすであろう飲酒は、何とかなるで済むものではありません。ましてや、先ほど書いたように沖縄は車社会です。下手をすると二日酔いのまま運転をすることになってしまいます。だからでしょうか、沖縄では朝7時頃まで検問をしていす。実際、朝方に蛇行している車を見かけることがあります。危ない危ない。
この「なんくるないさ」精神が、心の緩みを生んでいるのかもしれません。ライトを点けていなくてもどうにかなる。ちょっと怖い感覚だなと思う今日この頃なのです。

まとめ

自分の故郷を悪く言いたいのではないのです。それだけは最後に言わせていください。
もちろん、今まで述べてきたことも一部の人たちのことです。一部の人たちのことですが、沖縄に初めて来た人がこんな経験をしたらどう思うでしょうか?沖縄の人は暗い道でライトも点けないで走っている、交通ルールを守らない人なのでは?という印象を持ってしまう可能性があるでしょう。
最初の印象は大事です。悪い印象を持ってしまった人が、また沖縄に行ってみようとは思わないでしょう。ましてや、事故に遭ってしまったら、こんな怖いところには一生行くもんか!と思ってしまうこともあり得ます。
観光が主要産業となっている沖縄です。まず自分たちの足元をしっかりと見つめ直す必要があると考えています。先ほど述べたことは、極論かもしれませんが、初めて来た人に悪い印象を与えることは間違いないでしょう。最低限、守るべきものは守るという意識が大事です。
「まくとぅそーけー、なんくるないさ」
正しい行いをしていれば、きっと良いことがあります。沖縄のイメージを僕たち自身でしっかり守っていきたいものですね。

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