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書くことが天命だと思い込みたいのです

僕が得意なことって何だろう?

就職活動を始めるにあたって、ほとんどの人が考えることは、
「自分の得意なことって何だろう?」
ではないでしょうか。
実は、僕はそれを考えることから逃げてきました。就職活動中のナーバスな状態から逃げたかったのが原因かもしれません。とにかく、その時期は「得意なこと探し」から逃げ、とにかく、ひたすら面接を繰り返す毎日でした。
しかし、得意なことが分からないことが、就職活動において僕の足枷になってしまうのです。
得意なことが分からないから、どの業界を受ければ良いのか分からない。
得意なことが分からないから、自分の強みが分からない。
この結果、何が起こったのかは、就職活動経験のある方にはお分かりだと思います。そう、どこからも内定をもらえなかったのです。内定がもらえないので、とにかく片っ端から企業にエントリーシートを出しまくり、面接を受けて落ちるを繰り返す日々。
それもそのはず、自己分析ができていないので、うわべのことはサラッと答えられるのに、突っ込んで聞かれると答えに詰まる、しどろもどろになって最後は消え入りそうな声になる。
面接官がそれを見逃すわけがなく、ことごとく落とされ続けました。
ここで諦めなかった僕は、何とか1社から内々定をいただきます。業界は先物取引業でした。面接の時から違和感はあったのです。面接室の隣から怒鳴り声が聞こえてきたり、机をたたく音が聞こえてきたり。今思えば、アウトですよね、この会社・・・。
それでも内定がもらえた僕は嬉しくて、何もかも忘れて内々定式に参加します。そしてそこで耳を疑う言葉を聞くのです。
「どんな手を使っても、契約を取って取って取りまくれ!」
その瞬間、僕の頭によみがえったのは、面接時の怒鳴り声と机を叩く音でした。
帰りの新幹線の中、僕は内定辞退の電話をかけていました。数人、同じような人がいたので、僕と同じ会社の内々定式に参加した人だと思います。
よくよく考えてみれば、「内々定式」って何?ですよね。「内定式」なら聞いたことがありますけど、「内々定式」なんて聞いたことありませんでした。ましてやその頃は、就職氷河期。なぜ内々定なのに盛大な式を行ったのかを、よくよく考えるべきでした。
そして、僕はこの出来事を経て、自分の得意なことを考えるようになったのです。

僕は書くことが好きだし得意だ!

僕が「自分は書くことが得意なのでは?」と思い始めたのは、ひょんなきっかけから司法試験を受けようと考えだした頃でした。
その頃は、司法書士事務所で補助者として働いていました。何らかの資格を目指す人は採用しない方針の事務所だったので、密かにテキストや問題集を買い込んで勉強をしていました。
選択式は「う~ん・・・」な結果でしたが、なぜか記述式はポイントをとらえることができていたのです。もちろん、自分の採点ですから少しは色眼鏡で見ていたかもしれませんが、ポイントとなるキーワードは押さえられていました。
それに加え、担当したクライアントから「あなたの資料は分かりやすい」と言われ、「また次回もお願いしますね」と笑顔で言われたことも「書くことが得意だ」と思い始めたきっかけかもしれません。
その後も、メールでやり取りをしていたクライアントから、「メールの文面が端的で良い」や「メールでも分かりやすくて、電話で聞き返す手間が省ける」というように、お褒めの言葉をいただくことがありました。
そうなってくると、調子に乗りやすい僕ですので、「もしかしたら、僕は書いて伝えることが得意かもしれない!」と思うようになります。
確かに、話して伝えるよりも書いて伝える方が、相手にも伝わりやすかったですし、何か書いている時が一番ストレスフリーだったように思います。
その後、色々な経験(酸いも甘いも)を経て、現在に至っている訳ですが、やはりクライアントには褒められることが多い気がします。とてもありがたいことだなと思うと同時に、期待に応えられるように頑張らなくては!と身の引き締まる瞬間でもあります。

まとめ

「あなたの得意なことは何ですか?」
そう聞かれたら、あなたはどう答えますか?
以前の僕なら、やはり言葉が出てこなかったと思います。
「得意なこと?何だろう?なんて答えよう?」
ただただ焦って、下を向いて考えこむのが精一杯だったと思います。就職活動の時のように、その場しのぎすらできなかったかもしれません。それくらい、迷走していた時期もあったのです。
ですが、今ならはっきり言うことができます。
「僕の得意なことは書くことです!」
今、僕は周囲の人に恵まれていると思います。それはTwitterなどのオンライン上でもそうですが、リアルな世界でも。お師匠と呼べる人が2人もいますし、クライアントは良い方々ばかりです。それが、僕の「書くこと」への自信につながっているのかもしれません。
僕がライターと言う仕事に出会えたことは、「天命」だったと言いたいです。いや、言えるようになるために、日々勉強なのです。

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