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みえていないセカイ2


みえていないせかい2

昨日の続き

徹夜してしまって、
そのまま丸一日作業を続けたので流石に眠かったのですが、

その後しっかり眠って
朝早いうちにスッキリ目が覚めるのは
なんて爽快なんでしょうね✨


で、
なぜその話(タイトル参照)になったのかと言いますと

お茶の先生のお家にお招き頂き、
一服のお茶を頂き、

そして
お稽古の時間にもお声がけ頂き
列席させて頂くという
特別な機会をたまわりました。

そこで自分にとって、
とても
貴重な体験をしましたので記しておきたいと思います。

‘’呼んで‘’頂いた
『とにかくおいでなさい』

どうしてもの締め切りがあったので徹夜作業になり、
それでお茶の席は…

無理だよなあ…

何か粗相があってはいけないし…
万全の体調に整えて…

とあきらめていたら

先生が
『とにかくおいでなさい✨』
わざわざお電話を下さり、
もうこうなったらいくしかない!
と大急ぎで仕度して

最近ないなっていうくらい

猛ダッシュしていきました。


ベテランは無言で雄弁


先生は、
人生の大ベテランの方です。

実は、
わたしがもう一回生まれて今の歳になっても、
十年はゆうに追いつきません。


そうして、
大切なご家族のご遺志を引き継いで、
茶道とはかけ離れた事業を切り盛りされておられた実業家でもあるのです。


一言二言の内に、
わたしが今、困ったり悩んだり
ジリジリしてしまうことの答えと励ましが、

自然と含まれています。

何げない
日常のことば

そして
所作の端々に。


わたしは
まずは
これを、

どうしても記したかったのです。


わたしのように
孤軍奮闘状態だった
同世代の事業家は
たくさんおられるだろうから。



みんながみんな

今日ご紹介したお家元のところに
弟子入りしなくてもいいと思う。
(わたしがお話しできなくなっちゃうからむしろやめて笑)


そういう、一人を特別視したいのではなく、

この方が天に納めて来られたことに
触れたかったのです。


なぜなら、
わたしは表面しかみえていなかったことを

ものすごく実感したから。


精一杯気を付けてきて、
それで

あー
こういうことだあ

と感じて
実力限界でみた景色はまだまだだって
素直にわかって

そして
その先の扉がしずかにしずかに
開いて

本当に嬉しかったのです。



以前、
違う街で違う先生のお茶の会に参加させて頂いたときのこと。

それはお茶の魅力をお話しして頂く、
初心者に向けた会だったから、

なごやかに

お作法やお茶の解説もことばで逐次解説して頂けるという会でした。
海外からの留学生や旅行者に向けてというお考えもあったのかと思います。

そこでのお話しに、
『道』に触れるものがあってね。


『お作法は、‘’こんなことして、意味が有るのかな?‘’って、思うことが多いかもしれません。

ふくさひとつたたむのに、たくさんの工程があり、会もなかなか始まりません。

お茶一杯もなかなか飲めません。

ですが、毎日毎日、無心でお稽古を重ねていると、あるときふと、‘’あ…、これ、かなあ…‘’と思う瞬間があるのですね。

それが大切なことなのではないかなと思います。』


と、秘密に触れるように、静かに、にこやかに、そっとお話し頂きました。


その時も、とても印象に残っていたけれど、

何年も経った今、

あー…
そういうことを仰っていたのかな…


感じられる時に巡り合わせて頂いた体験だったのでした。


これはわたしの拙い言語表現で
これ以上語っては、
素晴らしい樹木に乱暴に彫刻するようなもののように感じます。

だから、
あとはわたしも同じように

日々を大切に

繋いで頂いたものに
気が付けるように

丁寧に
丹念に、

重ねていくしかないと感じています。

社会の諸行は、
ギュンギュンと速度が早く、
次々課題をコンプリートして、
次々ちぎってはなげ、ちぎってはなげ、

手順をこなして振り分けられて
おしまい。

結果は合否だけ。

そういうことが、
実にたくさんあると感じます。

そういう中にいると、
自分のたましいの居所を
どこにするのか

定めがたく、
非常に落ち着かなく、

不安にかられます。


だから、

所作を行う中で、

何百年もの時の中で培われ、
そして急流から隔絶され、

どんな窮地でも
決して打ち捨てられず、

だからこそ
大切にされてきた

そういうものが
とてもとても必要なのです。


さいごは、
無形で、
それが

核心、


なのではないかと


思わずにはいられない

貴重な体験をさせて頂きました。


起点としたいので、

ここに記します。


ましろ


20210311-12


★明日はバガヴァッド・ギーターの体験について書きたいと思います


『透明な栄養』をテーマに有形無形の造形活動をしています。ホリスティック~全体観~という捉え方を活動の基盤にしています。この捉え方は、いのちの息苦しさが紐解かれたり、改善される可能性をかんじます。noteでは日々の思考研究も兼ねて、この考えをもとに書いたものをシェアしています。