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日記、2023,02,14。

 本日はバレンタインデーである。
 まあ、だからどうした、と謂う感じではあるけれども、元連れ合いの誕生日なのでお祝いのメールを送った。夜中の一時過ぎにな。
 嫌がらせではない。目が覚めたので、送ったまでである。
 この日はチョコレートを意中の男性に女性から贈り告白する、と謂う日本独特の風習があるが、海外はどうかと謂うと、キリスト教圏でしかバレンタインイベントは正式には行われていないだろうが、厳密な様式はないらしい。大切なひとへ感謝の気持ちを込めて贈り物をする。
 そんな感じであるそうな。チョコレート云々、お返しのホワイトデーが如何した、と謂うのは、勿論、我が国だけの慣習である。義理チョコも然り。
 外国では親しいひとに贈り物をする、愛するひとには花などを贈る、或いは特別な食事に招待する。親しいひとと謂うのは両親、兄弟、友達、近所のひと、大家さんなどだ。
 日本とはかなり違う。告白もへったくれもない。クリスマスもそんな感じだが、本場の方が親しむ相手の居ない者にとっては過ごしやすい気がする。
 こうしたイベントごとがある日には、ひとりきりの人間は肩身が狭い思いがするらしい。世間など気にしていなければ如何と謂うこともないのだが、社会に属していると無視は出来ない。
 クラスメイトや同僚が浮き足立っている様子を横目に、俯きがちに帰宅するのは辛かろう。
 すみません、その気持ちはまったく判らないです。
 ひとにプレゼントするのは好きだが、如何でもいい相手に金を掛けるのは嫌いだ。如何でもいい相手から奢られたり何かを貰ったりするのも、迷惑としか思わない。なので、思い入れるひとが居ないのに、こうした特別な日に何かを誰かに贈りたいと謂う気持ちが判らないのだ。
 如何でもいいひとに金を掛けて、何を求めているのだろう。貰った方もありがた迷惑としか思っていない筈だ。何故なら、日本の風習として「お返し」をしなければならないからだ。
 義理チョコですら三百円のチョコレートに対し、七百円くらいのハンカチを包まねばならない。男はつらいよ、である。企業に依っては、贈答のすべてを禁止しているところもある。その方が、社員にとっては気が楽であろう。
 女子にとっては義理チョコと謂えど、他人に笑われないようなものを必死になって選ばねばならないのだ。針の筵である。そんなストレスを強いられるならば、それがない状態にしてもらたいと思うだろう。
 そうでないひとも居るだろうが、そうしたひとたちは社外でやれば良かろう。何も仕事の場で色気を発散することもあるまい。そこで将来の伴侶を探しているのでなければ。

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