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オードリー若林 (と私)

 私の中で今、オードリーが熱い。特に若林さんが。もう、若林さんは芸人の域を出て面白い。人間味、考え方、話し方で私を魅了する。

(今回のnoteは少し長い、、)


・若林とは

 オードリーは、2000年結成。ツッコミの若林、ボケの春日のお笑いコンビ。2008年、M1グランプリで準優勝してから、ずっとテレビに出づっぱり。テレビスター。

 私は、オードリーのファンである。ラジオの「オールナイトニッポン」を始め、「あちこちオードリー」「しくじり先生」「オドぜひ」「スクール革命」「午前0時の森」などなど、たくさんの番組を毎週見ている。

 ピンクベストを着て、“黙ってやる”をモットーとしている春日さんも勿論好き。だが、若林さんの魅力に私は翻弄される。

 さて皆さんは若林さんをどう捉えているか? 春日の相方。印象が薄い。人見知り。頭が良さそう。  こんな感じだろうか。


 間違えてないが、若林さんはもっと奥深い。
若林さんは人見知り芸人の代表格だったと思う。アメトーークでの人見知り芸人のイメージが今でも強い。たが、現在は異なると感じる。(気になる方は読み進めて欲しい)

 中高校とラグビー、アメフトをやっており、めちゃめちゃアクティブ。運動系は春日さんのイメージだが、

 そして若林さん曰く、勉強が出来なかった。学校が苦手、長時間座っていられなかった様。 これが、私の中でとても意外。若林さんに、勉強が苦手と云う匂いがしない。


・オードリーのオールナイトニッポンと私


 私の話になるが、私は小中までは明るく、学校が楽しかった。勉強もクラスの上位であまり苦としてなかった。しかし、中学の終わりから段々とつまらなく感じる様になった。特に、高校が自分に合わなかった。凄く嫌だった。

 そんな時にオードリーのオールナイトニッポン(ANN)が私の救いだった。リアタイ、過去の音源まで探して聴いた。授業中もワイヤレスのイヤホンをして聴いていた。勿論、現在もリスナーである。

 オードリーのANNで私はとても救われた気がする。二人が一週間にあった事を話しているのを聴くのが凄く楽しい。烏滸がましいが、ラジオブースの中に一緒に居る感覚だった。

 ANN内での若林さんは、ゴールデン番組での若林とは違う。自分が最近感じた考えている事、自分の中の変化を“生で”“直で”我々に話してくれる。

 人見知りの過程、結婚、子供が出来て変わった事など。特に、結婚では結婚発表をラジオで下ろしてくれた。しかし、結婚の一年位前から奥さんが見える、奥さんがさぁー、と云うボケをしていた。 伊集院さんが「若林君、リスナーにウソつきたくなかったんだろうな。」と結婚した後に言っていた。これには、痺れた。気付く事に出来なかった自分に腹が立つ。


・聴く天才の若林

 普段のANNでは、オードリー二人で二時間トークだけ曲も流さないと云うストロングスタイル。ただ、スペシャルウィークや何回記念などでゲストを呼ぶ事がある。そんな中で2019年の500回記念であるくりぃむしちゅー上田さんを招いた回が凄く印象に残っている。

 今までのゲストでは、オードリーと仲が良い同期、同世代が多かった。そんな中で海砂利水魚の上田という二人にとって憧れ、学生時代ライブに行った程の人との絡みだった。

 始まると、若林さんの上田さんを知りたい、聞きたい、学びたいが凄かった。ラジオと云う場を借りて勉強をしていた。プライベートで一緒に居ることがあるそうだが、プライベートでは聞けないとの事。上田さんが「お前はお笑いナタリーの記者か」とツッコんでた位の質問量。

 それが、決して単なる記者と芸人のインタビューを聞いている感覚では無かった。会話の中で、若林さんが、上田さんに失礼な事を言うボケをしたり。それでも、話がズレる事は無い。上田さんの今までの事、仕事に対する姿勢や覚悟を我々リスナーも知ることが出来た。これが、ひたすら面白かった。



 この回の二ヶ月後に

「あちこちオードリー」

と云う番組が、パイロット版、四ヶ月後にレギュラーとして始まった。

 この番組では、オードリーがゲスト一、二組と話すだけ。事前のアンケート、打ち合わせ無しのとてもシンプルで出来ている。

 これが面白い。普段テレビで笑っている裏で芸人が何を思っているのか、考えているのか、これからの事を、話してくれる。普段の雑誌の様なありきたりのインタビュー記事とは違う。芸人が思わず、本音を吐いてしまう。腹の中を見せてしまう。

 これをさせているのが、若林さん。上記にあるが、若林さんは「学校で他の人が出来る事を何故自分は出来ないのだろう」と疑問に感じてたそう。

 だからまず、自分を知ろうとした。次は、他人はどうなのか知りたい。だから、聞きたい。聞く為には自分の事を話しながら、相手にも話させる。聞いたら、分かろうとする。分かってもらえたと相手が思い、さらに話す。
 これで成り立っている番組だと私は思う。 しくじり先生、オドぜひ、激レアさんも同じ仕組みであると考える。


・テレビ、ラジオと若林


 もう一つの私が思う若林さんの凄さは自分を発信している媒体について。それはテレビとラジオ。

 正直、同世代の芸人さんで自分を出している人はいる。キンコンの西野さんやオリラジの中田さんなど。しかし、現在彼らの主な媒体はYouTubeだったり、オンラインサロンだったり。これらは、自分発信。つまり、自ら話し、自ら編集する。現在のテレビの様に必要以上にコンプラやスポンサーに遠慮しなくて済む。

 それに比べ、若林さんは今となっては古いコンテンツとされているテレビ、ラジオがメイン。70、80年代の様な何でもありのテレビは現在では出来ない。実際、西野さんや中田さんは一時はテレビで活躍したが、色々あってテレビとは距離を置いた。それでも、若林さんはテレビで奮闘している。これがカッコいい。

 別に、私はYouTubeが嫌いなのではない。ただ、テレビを主戦場としていた芸人がYouTubeに行くと何でか冷めてしまう。そりゃあYouTubeの方が身軽だ。

 ただ、テレビには多くのスタッフ、裏方さんが関わって成り立っている。東野さんがあちこちオードリーで言っていた 「芸能界はロールプレイイングゲーム」「巡り会う旅をしている」「才能ある人に愛されたい」と。

 つまり、テレビ界、芸能界で自他共に認める面白い事をする為には、優秀なテレビマンが必要と云う事。それが、オードリーの場合はあちこちの佐久間さんだったり、ラジオを10年以上共にしてきたディレクター、スタッフだったりする。若林さんの場合は自ら優秀なスタッフを探す旅に出ていた気がする。 

 (東野さんは“俺はハズレばかり”と言っているが、ダウンタウンや今田さんは勿論優秀なスタッフに愛されてきたから30年以上も芸能界にいられると思うが、、 私は東野さんの何年見てもイマイチ如何いう人か分からない不思議な魅力のある人のイメージ。まぁ、とにかく東野さんは凄く好きな人。) 

 そんな事を経て、若林さんは企画ありきの番組、テレビの傭兵から若林さんじゃないと出来ない番組を作る事まで出来るようになった。これが、出来る40代の芸人は稀有な存在だと思う。本当に頭が下がる。


・若林の魅力

 最初に若林さんは勉強が苦手らしいと書いたがだからと言って馬鹿だとは到底思えない。勉強が出来ない=“馬鹿”では無い。学校の勉強に向かなかっただけの様に思える。若林さんの自分が知りたい事への探究心は凄まじいと感じる。

 上記で若林さんは聞く天才と書いたが、同時に伝える天才でもあると思う。他人の考えを自分の中で一回理解をする。その内容を踏まえて自分はどう思うのかを分かりやすく、明確に伝える事が出来る。こんな芸当そう出来る人はいないと思う。

 そんな若林さんが何を考えているのかが、私はとても気になる。上記の通り、私はなまじ勉強が出来た。ただそこから社会が嫌いになった。ただ、人は好きでは無いけど人が何を考えて、今までを、今日を生きてきたのかがとても気になる。満員電車でクタクタそうなサラリーマン、体の殆どが露出している様な服の若い女性が何を考えているのかが気になる。

 その中でも、最も気になるのが若林さんだった。何故なら、若林さんが放つ言葉には今まで自分が考えた事も無い新たな視点。それに、スンと納得、共感をすることが出来るから。私に新たな考え方を与えてくれるからだ。

 よく、「あいつはサイコパスだ」と言う人がいる。若林さんもテレビで何度か言われてる。言った奴は“あいつ=サイコパス”だけで終わらせてる。それにイラっとする。仮にその人が常識と言われてる行動に反してたとして何でそんな事をしたんだろう?何を思っているんだろう?と私は凄く疑問に感じる。サイコパスと云う言葉で簡単に済ませるな。

 とにかく、これからも若林さんが、何に興味が出て、何を思って、如何するのか、とても興味が湧く。私は、これからも若林さんを追い続ける。

 このnoteを見て、少しでも興味が湧いたら若林さんが出ている番組、特に深い時間のテレビを見て欲しい。今の私のおすすめは「あちこちオードリー」のゲストがオリラジの中田さんの回と、「じゃないとオードリー」と云う番組。是非見てほしい。



 最後に勝手に長々と若林さんの事を分かった様な文章を書いて申し訳ないです。あくまで、私の中の若林を書いたつもりです。


ではお見知りでも、、



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